ユーグレナの名前の意味って?名前の意味や摂取する意味を解説!
ユーグレナという言葉を耳にしたんですけど、なんなんですか?
ユーグレナ 鈴木
ユーグレナは、ミドリムシの別名で藻の一種です。
そうなんですね!ユーグレナってどういう意味なんですか?
ユーグレナ 鈴木
はい!それではまず、ユーグレナについて説明していきます!
ユーグレナとは
ユーグレナは、和名でミドリムシといいます。
ユーグレナとミドリムシは別のものであると考えられがちですが、実は、同じものです。
そもそもユーグレナという名前には、どのような意味が込められているのでしょうか?
ユーグレナの名前の意味や、ユーグレナについて紹介していきます。
ユーグレナの名前の意味
ユーグレナは、オランダのレーウェンフックによって発見されました。
ユーグレナの見た目は、葉緑素による緑色をしていますが、その他の色素によってオレンジ色や赤色をしたものも存在します。
目のような形の中に、オレンジや赤の点が存在するために、ラテン語で「美しい(eu)眼(glena)」という意味を持つ「ユーグレナ」と名付けられました。
ユーグレナの特徴
ユーグレナの特徴として、植物と動物の両方の性質を持ち合わせているという点があげられます。
具体的には、ユーグレナは、植物のように光合成をして栄養分を体内に貯め、動物のように細胞を変形させて動くという性質を持っています。
そんなユーグレナには、人間が生きていくために必要な59種類もの栄養素が含まれています。
ユーグレナの大きさは、髪の毛の太さよりもやや細い約0.05mmなので、姿をはっきりみるためには顕微鏡が必要です。
ユーグレナの歴史
ユーグレナは地球誕生後の原始の地球で初めて誕生した生物の一つです。
1660年代にオランダのレーウェンフックによって発見され、ユーグレナと名付けられました。
1970~1990年代にかけて、宇宙開発や医療での研究が進みました。
そして、2005年にユーグレナ社が世界初のユーグレナ屋外大量培養に成功しました。
さらに、2010年よりミドリムシを原料としたバイオ燃料製造の研究が開始されました。
最近では、ユーグレナが免疫力アップなどに貢献してくれることが研究によって示唆され注目が集まっています。
ユーグレナと免疫については、こちらの研究レポートをご覧ください。
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なるほど!ユーグレナについて良くわかりました!
ユーグレナ 鈴木
はい!それでは次に、ユーグレナを摂取する意味について解説していきます!
ユーグレナを摂取する意味
豊富な栄養素をバランス良く含んでいるユーグレナですが、ユーグレナの良さは栄養素だけではありません。
以下で、ユーグレナを摂取する意味について紹介していきます。
59種類の豊富な栄養素
まず注目すべきは、ユーグレナに含まれる豊富な栄養素です。
ユーグレナには、人間にとって必要な栄養素である59種の栄養素が含まれています。
その内訳は、13種のビタミン・9種のミネラル・19種のアミノ酸・12種の不飽和脂肪酸・パラミロンを含むその他6種の栄養素です。
その中には、人間の体内でつくることができない大切な栄養素も含まれています。
これらの栄養素は、どれか一つでも欠けていると十分に栄養素を吸収できなくなってしまいます。
この豊富な栄養素をバランス良く摂取することを可能にしたのが、ユーグレナなのです。
私たち人間に必要な栄養素をバランス良く摂取するためにも、ぜひユーグレナを取り入れてみてください。
ユーグレナ独自の成分パラミロン
パラミロンとは、きのこなどに含まれるβ-グルカンと呼ばれる細胞内貯蔵物質として生成される多糖類であり、食物繊維の一種です。
パラミロンは、らせん状の構造で、表面に多数の穴が空いています。
この無数の穴が、腸内を通過する時に不要物となるゴミたちを吸収してくれます。
パラミロンによって拾い集められた腸内の不要物が、そのまま体外に排出されることで整腸作用に期待ができます。
また近年の研究で、パラミロンは、従来の食物繊維のはたらき以外にも、免疫細胞を活性化させる効果に期待ができることが示唆されています。
高い消化率
ユーグレナは93.1%という高い消化率を誇ります。
その秘密は、ユーグレナの構造にあります。
ユーグレナは野菜や果物と異なり、細胞壁を持ちません。
細胞膜だけでできているため、栄養素が身体に吸収されやすい形になっています。
たとえ野菜や果物をたくさん摂ったとしても、栄養素が身体に消化吸収されなければ意味がありません。
野菜や果物は植物なので細胞壁があり、その大部分を占めるスクロースは人間には消化できないことを考えると、ユーグレナが消化吸収に優れているということがわかるでしょう。
そこで、豊富な栄養素を持ち、高い消化率を誇るユーグレナを摂取して、健康的な生活を目指しましょう。
ユーグレナの優れた特性がわかりました!
ユーグレナ 鈴木
はい。ユーグレナには、他にもさまざまな健康効果が期待されているんですよ!
ユーグレナに期待できる嬉しい効果!
ユーグレナには、私たち人間が生きていくのに必要な栄養素がバランスよく含まれています。
そんなユーグレナが、具体的にどのように人間に影響するのかについて説明していきます。
ダイエット効果
太りやすい人と太りにくい人の違いには、腸内環境が大きく関わっています。
体型を維持し、太りにくい身体になるためには腸内環境を整えることが大切です。
そして腸内環境を整える方法の一つとして、食物繊維を摂取することがあげられます。
食物繊維は直接腸のはたらきを刺激するだけでなく、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌のエサになるので、菌を増やしお腹の調子を整えることができます。
そこでおすすめなのがユーグレナです。
ユーグレナには59種類の栄養素がバランスよく含まれ、食物繊維の一種であるパラミロンというユーグレナ特有の成分もあります。
ですので、ユーグレナを摂取することで食物繊維を摂取し、腸内環境を整え、太りにくい身体に変えていく効果が期待できるのです。
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ヘアケア
ユーグレナはヘアケアの効果にも期待ができます。
健康な髪の毛を育てるには、正しい頭皮ケアや規則正しい生活習慣、そして髪の毛に良い栄養摂取が重要です。
ユーグレナには、たんぱく質の生成を促進させ、強い髪の毛をつくる亜鉛が含まれています。
他にもビタミンやヨウ素といった、育毛に欠かせない栄養素を簡単に摂ることができるのです。
つまり、ユーグレナには、健康な髪の毛をつくるために必要な栄養素が含まれているのでヘアケア効果に期待ができます。
ヘアケアに関するユーグレナの研究内容については以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
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便秘改善
ユーグレナは乳酸菌と相性が良く、乳酸菌のはたらきを活発にし、腸内環境を整えてくれる効果が期待できます。
さらに、ユーグレナは、身体に良い善玉菌の一つ酪酸菌であるフィーカリバクテリウムの増殖を促進して、酪酸菌を増やすことが確認されています。
これにより、ユーグレナがプレバイオティクス(腸内細菌の栄養素となり、腸内細菌の増殖の成分)として作用し、腸内フローラのバランスの調整役を担っているといえるのです。
腸内環境が悪化すると、身体にも影響を与えるといわれているので、腸内フローラを整えることはとても重要です。
また、ユーグレナ独自の成分であるパラミロンは、食物繊維に似たはたらきをするため、便秘の改善にも期待ができます。
研究内容については以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
睡眠の質の向上
ユーグレナを継続的に摂取することで、睡眠が深くなる可能性があることが研究で示唆されています。
この研究では、ユーグレナを摂取するグループと摂取しないグループに分け、摂取開始前、摂取2週間後、摂取4週間後、摂取終了4週間後の睡眠中の脳波を測定しました。
すると、ユーグレナを4週間続けて摂取することで、深い睡眠の回数が開始前と比べて増加する傾向がありました。
また、摂取を終了して2週間経過した後は深い睡眠の回数が摂取開始前と近い水準まで戻ることが確認されました。
これらのことから、ユーグレナを継続的に摂取すると、深い睡眠が増え、睡眠の質を上げる可能性があることがわかりました。
研究内容については以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
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なるほど!ユーグレナを摂取することで期待できる嬉しい効果がこんなにあるんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!ぜひ、日常生活の中にユーグレナを取り入れてみてください!
まとめ
ユーグレナという名前は、ラテン語で「美しい眼」という意味を持ちます。
ユーグレナは、豊富な栄養素がバランス良く含まれていて、効率良く体内に吸収することができます。
ユーグレナの良さは、豊富な栄養素だけに留まらず、その他にダイエットなどの効果も期待できます。
日常にユーグレナを取り入れて、健康的な生活を目指しましょう。
今日は、ユーグレナの意味や効果について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ!ぜひユーグレナを摂取してみてください!
はい!ありがとうございました!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。