善玉菌を効率よく増やす方法とは?善玉菌を増やす効果のある食べ物や飲み物、期待できる効果について解説!
善玉菌が腸に良いと聞いたのですが、効率よく増やすにはどうすればいいんですか?
ユーグレナ 鈴木
善玉菌そのものや善玉菌のエサになる栄養素を、食品から摂取する方法がおすすめです。
善玉菌を増やす効果のある食品や、期待できる効果について詳しく知りたいです!
ユーグレナ 鈴木
わかりました!さっそく解説していきます。
善玉菌を増やすには、日和見菌を味方につけることが大切!
腸内には、身体に良い影響を与える善玉菌の他に、身体に悪い栄養を与える悪玉菌と、優位な方に傾く日和見菌が存在します。
健康な人の腸内は、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割というバランスであるといわれています。
腸内細菌のうち最も多い日和見菌は、善玉菌が優位になれば善玉菌に傾くため、善玉菌が悪玉菌の数を上回る状態を維持することが大切です。
腸内細菌の7割を占める日和見菌を、善玉菌の味方につけることが大切なんですね。
ユーグレナ 鈴木
日和見菌が悪玉菌に傾いてしまうと腸内環境が悪化してしまうため、善玉菌が優位な状態を維持できるようにしましょう。
効率よく善玉菌を増やすには?
効率よく善玉菌を増やすには、生きた善玉菌を食品から摂取する方法がおすすめです。
生きた善玉菌はヨーグルトやキムチ、漬け物などの発酵食品に多く含まれています。
食品から摂取した善玉菌は腸に定着し続けることができず、便と一緒に排出されてしまうため、毎日継続して摂取することが大切です。
また、善玉菌のエサになる栄養素の摂取も、善玉菌を増やすことに効果的です。
善玉菌のエサになるオリゴ糖や水溶性食物繊維は、野菜や果物、豆類などから摂取することができます。
善玉菌そのものや、善玉菌のエサになる栄養素を摂取すると良いんですね。
ユーグレナ 鈴木
生きた善玉菌には胃酸にという弱い性質があるため、胃酸の分泌量が少ない食後に摂取することも効果的です。
善玉菌を摂取できる、増やす効果のある食べ物5選
効率良く善玉菌を増やすには毎日継続して摂取することが大切でした。
では、善玉菌の代表格である乳酸菌が含まれる食べ物や、善玉菌自体は含まれていませんが、善玉菌を増やす効果がある食べ物を、5つご紹介します。
ヨーグルト
ヨーグルトには、動物の乳に生息する乳酸菌が豊富に含まれています。
乳に含まれるたんぱく質が、乳酸菌から作られた酸で凝固することにより、ヨーグルトができあがります。
また、特定保健用食品や機能性表示食品の表示があるヨーグルトの乳酸菌は、生きたまま腸に届きやすいといわれています。
ヨーグルトの種類によって含まれる乳酸菌の種類も異なるため、摂取しても効果を感じない場合は、別のヨーグルトを試してみましょう。
ヨーグルトについては以下の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
こちらの記事も読まれています
キムチ
キムチには、乳酸菌が豊富に含まれています。
加熱していないキムチに含まれている乳酸菌は生きたまま腸に届き、善玉菌を増やして腸内環境を改善する効果が期待できます。
加熱すると乳酸菌が死んでしまうため、調理せずそのまま食べることがおすすめです。
そして、腸には全身の免疫細胞のうち約7割が集まっているため、腸内環境を良好に保つことで免疫力の向上にも繋がります。
また、キムチと免疫力の関係について、下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
こちらの記事も読まれています
チーズ
チーズの発酵には乳酸菌が使われていますが、種類によって含有量が大きく異なります。
チーズには、「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の大きく分けて2種類があります。
ナチュラルチーズは、乳酸菌や酵素で乳を凝固し、熟成させたものを指します。
熟成させるまでに加熱することはないため、ナチュラルチーズからは生きた乳酸菌を摂取することが可能です。
一方で、プロセスチーズはナチュラルチーズを加熱して溶かし、添加物を混ぜて再び凝固させたものです。
そのため、生きた乳酸菌を摂取したい場合はナチュラルチーズを選ぶようにしましょう。
チーズについては以下の記事でも解説してますので、ぜひご覧ください。
こちらの記事も読まれています
漬物
ぬか漬けやたくあんなど、発酵している漬物には乳酸菌が含まれています。
ぬかに含まれる乳酸菌は、植物性乳酸菌に分類され、腸で生き残りやすいという特徴があります。
漬物に使われている野菜からは食物繊維も摂取できるため、より乳酸菌のはたらきを活発化させることができます。
ユーグレナ
ユーグレナエキスには、善玉菌の一種である乳酸菌のはたらきを活性化させる効果があることが確認されています。
ユーグレナとは、ワカメや昆布の仲間である藻の一種のことで、身体に良い59種類の栄養素がバランス良く含まれています。
また、ユーグレナを継続摂取することで、善玉菌の一種で、酪酸菌の一つであるフィーカバクテリウムが腸内での占有率が上昇する可能性が示されています。
試験結果について以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ここでは食べ物として紹介しましたが、ユーグレナは商品としてそのまま飲めるドリンクタイプや、水や牛乳に溶かして飲むパウダータイプ、ビタミン剤のように飲むサプリメントタイプがあります。
自分に合った方法で摂取できるので、オンラインショップなどで探してみてください。
善玉菌を増やすために、上記の食べ物を食生活に取り入れたいと思います。
ユーグレナ 鈴木
食品から摂取した善玉菌はやがて便と一緒に排出されるため、毎日継続して摂取してみてください!
善玉菌を増やす効果のある飲み物3選
日常に取り入れやすい飲み物は、善玉菌を増やす手段としておすすめです。
以下で、善玉菌を増やす効果のある飲み物について解説します。
乳酸菌飲料
乳酸菌飲料は、牛乳を乳酸菌や酵母で発酵させた飲み物であり、善玉菌の一種である乳酸菌そのものを摂取することができます。
乳酸菌飲料には豊富な種類があり、生きた乳酸菌を含んだものや、加熱して殺菌してあるものがあります。
甘味料が多く含まれている製品もあるため、カロリーなどが気になる場合は量を調節しましょう。
また、乳酸菌飲料を飲むタイミングや効果について、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
こちらの記事も読まれています
ココア
ココアには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれています。
水溶性食物繊維は善玉菌のエサになるため、善玉菌のはたらきを活発化させ、悪玉菌の増殖を抑制する効果が期待できます。
一方で不溶性食物繊維は、水分を吸収することで便のかさ増しになり、腸を刺激して排便を促します。
ただし、ココアはカロリーが高いため、飲み過ぎには注意が必要です。
カロリーを抑えたい場合は、無糖のココア粉末を低脂肪牛乳や豆乳に混ぜて飲むことをおすすめします。
また、ココアの栄養素や効果について、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
こちらの記事も読まれています
スムージー
野菜や果物を丸ごと使ったスムージーには、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれており、腸内環境を整える効果が期待できます。
特に、野菜や果物の皮に食物繊維が豊富に含まれていることが多いため、スムージーを作る際は皮ごと入れるのがおすすめです。
スムージーからはビタミンを摂取することもできるため、身体に良い栄養素を摂取しながら腸活がしたいという方にもおすすめです。
また、スムージーの栄養素や効果について、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧下さい。
こちらの記事も読まれています
飲み物は生活に取り入れやすいので、継続できそうです。
ユーグレナ 鈴木
善玉菌のはたらきを活発化させるためにも、毎日飲み続けてみてください!
善玉菌を増やすことで期待できる効果
善玉菌が優位な状態を維持することで、腸内環境が改善されます。
腸内環境が良好に保たれることで期待できる効果について解説します。
便秘や下痢の改善効果
そもそも便秘は便の水分量が少なく硬くなったり、便の通り道が狭くなったりして便通が悪くなる状態のことをいいます。
また、下痢は便秘の時とは逆に便の水分量が多い状態で、腸で水分がうまく吸収されずに便が柔らかくなっている状態です。
腸内環境が整っていると、排便を促す腸のはたらきが正常に機能し、便秘や下痢の改善に繋がります。
美肌効果
腸内環境を改善することで、美肌効果が期待できます。
腸内環境が悪化すると、腸の機能が低下して老廃物を排出できなくなり、腸内で有毒ガスが発生します。
最終的に老廃物は肌から排出され、角質や皮脂に老廃物が混ざることで肌トラブルが起こってしまうのです。
そのため、腸内環境を改善し、老廃物や有害物質を排出する腸の機能を活発化させることが重要となります。
ダイエット効果
ある実験では、太ったマウスの腸内細菌を移植したマウスと、痩せたマウスの腸内細菌を移植したマウスの体脂肪の変化を比較しました。
すると、前者のマウスの体脂肪が増加したため、腸内環境が太りやすさに関係することが示唆されたのです。
このことから、太りやすい人とそうでない人の違いには、腸内環境が大きく関わっているといわれています。
腸内環境を整えて便秘を解消すると、余分な脂肪を溜め込まないため、太りにくくなる効果が期待できます。
そのため、ダイエット中の方は腸内環境を整えることが大切なのです。
ダイエットと腸内環境の関係については、下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
こちらの記事も読まれています
免疫力が高まる
腸には、全身の免疫細胞の約7割が集まっています。
腸が正常にはたらくと、腸内の免疫細胞が体内に侵入しようとする病原菌などを排除し、身体をウイルスや細菌から守ります。
しかし腸内環境が悪化すると、腸内の免疫細胞のはたらきが低下し、感染症にかかりやすくなったり、ガンのリスクが増加したりします。
このように、腸内環境は免疫力と密接に関係するため、腸の調子はなるべく正常に維持することが大切です。
下記の記事で腸内環境や免疫について詳しく解説していますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。
こちらの記事も読まれています
睡眠の質が上がる
腸内環境を整えることで、睡眠の質を上げる効果が期待できます。
夜になると、脳からメラトニンという睡眠ホルモンが分泌されることで眠くなります。
メラトニンを作るには、必須アミノ酸の一種であるトリプトファンが必要です。
腸内細菌は、たんぱく質を分解してトリプトファンを作ることができます。
正常な腸内環境はメラトニンの生成が活発になるため、睡眠の質を高めることができるようになるのです。
腸内環境の改善は、健康維持にとっても重要なのですね!
ユーグレナ 鈴木
積極的に善玉菌を摂取して、腸内環境を整えましょう。
まとめ
当記事では、善玉菌を効率よく増やす方法などについて解説しました。
善玉菌を増やすには、善玉菌そのものが含まれた食品や、善玉菌のエサになる栄養素を摂取することが効果的であることなどを理解いただけたかと思います。
腸内環境を良好に保つためにも、善玉菌を増やす効果のある食品を継続的に摂取するようにしましょう。
善玉菌を増やすことで、身体に良い効果がいくつもあることがわかりました!
ユーグレナ 鈴木
善玉菌が含まれた食品やユーグレナを摂取して、腸内環境を整えましょう!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。著書に『ミドリムシ博士の超・起業思考 ユーグレナ最強の研究者が語る世界の変え方』(日経BP)など。