玄米で免疫力アップ!体に良い様々な効果を解説!
玄米が体に良いという話をよく聞くんですけど、具体的にはどう体に良いんですか?
ユーグレナ 鈴木
玄米は免疫力を上げたり、便秘の改善、お肌をきれいにする効果があるんですよ!
そうなんですね!でも免疫力を上げたりするには玄米じゃなくて白米じゃだめなんですか?教えてください!
ユーグレナ 鈴木
はい!では今回は玄米と免疫力について解説していきますね!
そもそも玄米とは?
そもそも玄米とは、もみからもみ殻を取り除いたものをいいます。
簡単にいうと、精米をしていないお米のことで、お米の原料となる稲の実のことをもみといい、そのもみの最も外側にある皮がもみ殻です。
ちなみに玄米はぬか層というものに包まれていて、このぬか層を除去すること、もしくは除去してできたものを精米といいます。
玄米についてなんとなくしか知らなかったです…
ユーグレナ 鈴木
玄米について知ったところで、どんな栄養が含まれているのか紹介します!
玄米に含まれる免疫力を上げる成分
玄米にはなんとなく「健康によさそう」、「栄養が豊富そう」というイメージがあるのではないでしょうか。
玄米にはイメージ通り、健康に良い栄養が豊富に含まれています。
また、免疫力を上げる効果がある栄養も豊富にあります。
玄米にはどんな栄養が含まれているのか、具体的に紹介していきます。
ビタミンB
玄米はビタミンB群、特にビタミンB1とビタミンB6が豊富に含まれています。
ビタミンB1
ビタミンB1は糖質の代謝に働きかけます。
ビタミンB1が不足していると、糖質をエネルギーに変えにくくなるため、余った糖質が体の中で脂肪として蓄積してしまい、肥満を引き起こしてしまいます。
玄米の他にはきのこや豚肉にも多く含まれているので、合わせて摂取することでより高い効果を期待することができます。
きのこに関しては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
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ビタミンB6
ビタミンB6は代謝に関わる様々な酵素反応に使われます。
もしビタミンB6が不足していると、代謝が悪くなり結果的に体温が上がりにくくなっていまいます。
低体温の状態は血液の流れが悪くなり、免疫力が下がってしまいます。
食物繊維
食物繊維は腸内の環境を整えたり、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など様々な効果が期待できます。
免疫に関わる機能の6割は腸に存在していて、腸は体の中で最大の免疫器官と言われています。
また、欧米では一日に食物繊維を24g以上摂取することで、心筋梗塞のリスクが低下するという研究報告があります。
その他にも血糖値が急激に上昇することを抑えたり、コレステロール濃度の低下させる効果もあり、その結果糖尿病など多くの生活習慣病に対しても予防効果が期待できます。
ミネラル
ミネラルとは体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称をいいます。
玄米に多く含まれている代表的なものにはカリウムやマグネシウムなどがあります。
それぞれについて解説をしていきます。
カリウム
カリウムはナトリウムを排出する効果があり、塩分の取りすぎなどを調整してくれることにより、高血圧の予防や改善の効果があります。
カリウムが不足していると、食欲が落ちてしまったり、脱力感、不整脈などが起きてしまいます。
食欲が落ちて十分に食事をとっていないと、食事の栄養バランスが崩れ、免疫力が落ちてしまう可能性があります。
マグネシウム
マグネシウムは体内のさまざまな代謝を助ける機能を持っています。
その他にも筋肉の収縮や体温・血圧の調整にも役立っています。
体温は免疫力と深い関係があり、低体温の場合には免疫力にかかわる細胞の活動が低下してしまいます。
そのため、マグネシウムをしっかり摂取して、体温を正常な状態に保つことが大切です。
こんなにもたくさんの栄養があるんですね!でも普通のお米ではこれらの栄養は取れないんですか?
ユーグレナ 鈴木
それについては次に解説しますね!
なぜ玄米なのか?白米ではダメなのか?
ここまで玄米の栄養成分を紹介してきましたが、精米(白米)とどのくらいの違いがあるのか、精米(白米)でもある程度栄養を摂取できるのではないかと疑問に思うこともあるかと思います。
以下はここまで紹介してきた栄養素の違いになります。
ビタミンB1 | ビタミンB6 | 食物繊維 | カリウム | マグネシウム | |
---|---|---|---|---|---|
精米 | 0.02mg | 0.02mg | 1.5g | 29mg | 7mg |
玄米 | 0.41mg | 0.45mg | 3g | 230mg | 110mg |
このように大きな差がありますが、一体なぜこんなにも差があるのでしょうか。
それは精米の際に除去したぬか層にビタミンや食物繊維に多く含まれているからです。
そのため、数字でも示したように、玄米でなければこれらの栄養を摂取することができません。
精米で取り除いてしまう部分に栄養があるんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんですよ!
免疫力が上がるだけじゃない?玄米を摂取する2つのメリット
玄米を摂取することで精米(白米)よりもビタミンや食物繊維を多く摂取することができるため、免疫力が上がります。
免疫力が上がること以外にも玄米を摂取することのメリットもありますので紹介していきます。
便秘の予防・改善
玄米に多く含まれている食物繊維、ビタミン、ミネラルは腸内環境を改善してくれます。
便秘の解消のために野菜で食物繊維をとっているのに解消されない、と悩んでいる方はぜひ玄米を試してみてください。
玄米は食物繊維だけでなくその他の栄養素も含んでいるため、もしかしたら便秘が改善するかもしれません。
肌がきれいになる
便秘などで腸内環境が悪いと、腸の中に貯まってしまった便が腐敗し、有害物質が発生してしまいます。
この有害物質は血液を通じて全身に回り、肌へ悪影響が出てしまいます。
そのため、先ほど紹介した食物繊維、ビタミン、ミネラルで腸内環境が改善されると結果的に肌もきれいに保つことができます。
肌がきれいになるのは嬉しいですね!
ユーグレナ 鈴木
免疫力が上がること以外にも色々良い効果が期待できるんですよ♪
玄米を摂取する2つのデメリット
玄米には免疫力が上がったり、便秘の改善などの良い効果が期待できます。
しかし、良いことばかりではなくもちろんデメリットもありますので紹介していきます。
消化が悪い
玄米は、あまり消化がよくありません。
少量食べるのであれば問題ないですが、大量に摂取したり胃腸が弱い方は注意が必要です。
1日1食にする、白米と玄米を混ぜて炊く、よく噛んで食べるということを意識しましょう。
残留農薬の可能性がある
精米をしていない玄米は、精米をした米と比べて、農薬が残っている可能性が高いです。
ただし、比較すると高いというだけで、基本的には農薬が残っている可能性は低いです。
農薬が気になるという場合には、よく洗うことを意識したり、有機栽培で安全な方法で作られた玄米を選ぶようにしましょう。
玄米って消化があまりよくないんですね…
ユーグレナ 鈴木
はい!よく噛まないで食べたりすると逆に便秘になってしまうということもあります。
まとめ
玄米には免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれていて、健康な体を維持するためにはおすすめです。
また、便秘の改善や肌がきれいになるなどの効果も期待できます。
しかし良いことばかりではありません。
消化があまりよくなかったり、残留農薬の可能性などの危険もあります。
良い点と悪い点を理解して玄米を食べるようにしましょう。
鈴木さん今日は「免疫力と玄米」について教えてくれありがとうございます!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ!玄米には免疫力を上げる効果だけでなく、他にも良い効果が期待できるのでおすすめです!
はい!ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。
2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。
2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。
現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。
マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。
東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。