プロテインが免疫力を高める!?プロテインに含まれるたんぱく質に秘密が!?
プロテインが身体に良いって小耳にはさんだんですが、どうなのかしら。
ユーグレナ 鈴木
はい、実はプロテインに含まれるたんぱく質に免疫力をアップさせる効果があるんです!
たんぱく質はなんで免疫力を上げるんですか?
ユーグレナ 鈴木
それを説明するにはたんぱく質に関する理解を深める必要があるので、これからプロテインに含まれるたんぱく質について説明していきますね!
免疫力を上げるたんぱく質とプロテイン
そもそもプロテインとは、たんぱく質の英語表記(Protein)からきています。
つまり本来は、プロテイン=たんぱく質です。
ただ、一般的に日本では栄養素自体をたんぱく質、たんぱく質の摂取を目的として作られた食品のことをプロテインと呼び分けています。
たんぱく質は、炭水化物、脂質とともにエネルギーを生み出す栄養素のひとつで、全ての動植物の細胞を構成する主要な成分です。
人にとっては、筋肉、臓器、皮膚、毛髪などの身体を構成する成分、ホルモン、酵素、抗体など免疫機能に関わる成分で、生命の維持に欠かせません。
たんぱく質が不足すると成長障害や体力、免疫力の低下につながります。
免疫力をアップするためにも、たんぱく質の摂取は非常に重要なのです。
そしてそのたんぱく質をプロテインによって補給することが出来るのです。
一日に必要なたんぱく質の量
一日に必要なたんぱく質は摂取エネルギーの13~20%が理想とされています。
推奨量は成人男性が一日60g、成人女性は一日50gとなっています。
たんぱく質を茹で卵で摂取しようとすると、毎日およそ7.5個食べなくてはなりません。
ウィンナーだと約25本、ヨーグルトだと約1200gとかなり大変です。
しかしプロテインでは、商品によって異なるものの、1杯(200ml)あたりおよそ15gたんぱく質を含んでおり、4杯飲めばいい計算になります。
プロテインを定期的に摂取することで簡単に免疫力を高めることができるということです。
たんぱく質が不足することによる悪影響
たんぱく質は筋肉を生成するのに必要な栄養素なので、不足すると筋力の低下につながります。
筋力の低下により、代謝が落ちることが明らかになっています。
代謝が低下すると、免疫力も低下するので意識してたんぱく質を摂取しましょう。
たんぱく質の過剰摂取による影響
たんぱく質を過剰に摂取すると腎臓の負担が大きくなり、腎機能に支障をきたす可能性があります。
さらに、たんぱく質の過剰摂取によって血液が酸性になります。
酸性になると血液の濃度を中和するするためにカルシウムを消費するので骨粗しょう症につながる危険があります。
プロテインを飲むことで、簡単にたんぱく質を摂取できるんですね。
ユーグレナ 鈴木
はい。毎日たんぱく質を摂取することが免疫力アップの第一歩にもつながるんです。
でも、プロテインといってもたくさん種類がありますよね・・・
ユーグレナ 鈴木
では、プロテインの種類と効果について説明します!
プロテインの種類を知って免疫力を高めるための参考に
プロテインには大きく分けて3つの種類があります。
それぞれのプロテインがどのような効果があってどのような人におすすめか紹介していきます。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは、牛乳を原料とするプロテインです。
ヨーグルトの上澄みにできる液体のことをホエイといい、そのホエイに含まれるたんぱく質がホエイプロテインです。
ホエイプロテインには、たんぱく質の他にミネラルや水溶性ビタミンが含まれています。
ミネラルや水溶性ビタミンにも免疫力を上げる効果が期待できます。
また、ホエイプロテインは水溶性で吸収が早いので運動後に摂取することが最適といわれ、頻繁に運動をする方におすすめです。
カゼインプロテイン
カゼインプロテインは、ホエイプロテインと同じく牛乳を主成分としています。
牛乳からホエイと脂肪分を取り除いた残りの固形成分で、牛乳を構成するたんぱく質の約80%を占めています。
カゼインプロテインは不溶性で固まりやすく、身体への吸収速度がゆっくりであることが特徴です。
そのため、腹持ちが良く空腹感への対策にもなります。
免疫力を上げたいけど、カロリーも気になるという方やダイエットにも気を使っている方におすすめです。
ソイプロテイン
ソイプロテインは大豆を主成分としています。
食物繊維が含まれているため胃の中で固まり、ゆっくりと吸収されます。
そのため、カゼインプロテインと同様に腹持ちが良いという特徴があります。
大豆に含まれるイソフラボンの効果で皮膚や骨の強化、血流改善が期待できます。
また、牛乳でお腹がゆるくなったり、痛くなったりする人にはソイプロテインがおすすめです。
プロテインによって効果が違うんですね!
ユーグレナ 鈴木
はい、自分に合ったプロテインを摂取するようにしてください。
プロテインによって免疫力を高めることのメリット
食品によってもたんぱく質を摂取できます。
しかし、食品よりもプロテインによってたんぱく質を摂取する利点もあります。
そこで、プロテインによってたんぱく質を摂取するメリットを紹介します。
必要な量のたんぱく質を簡単に摂取できる
プロテインのメリットの一つに、手軽にたんぱく質を摂取できることが挙げられます。
たんぱく質を食品から摂取するには、肉や魚、卵から摂取する必要がありますが、それらを食べるためには調理する必要があります。
しかし、プロテインはドリンクタイプであればそのまま飲めますし、粉末の場合も溶かしてすぐに飲めるなど気軽に摂取することができます。
また、肉や魚と違って持ち運びも簡単なので忙しい時や外出している時も便利です。
カロリーや脂質を抑えられる
プロテインを飲む二つ目のメリットに余計なカロリーや脂質を抑えられるという点が挙げられます。
肉や魚などからたんぱく質を摂取する時、調味料や油、米などの他の食品も摂取することになり、余分なカロリーや脂質を摂取してしまいます。
しかし、プロテインはたんぱく質の摂取を目的として作られているので、基本的に低カロリーで含まれる脂質や炭水化物が少ないという特徴があります。
そのため、体重を気にしている方でも気軽に摂取することができます。
プロテインによって免疫力を高めることのデメリット
プロテインはたんぱく質を摂取することに適した食品です。
しかしプロテインにもデメリットはあります。
そこで食品ではなく、プロテインでたんぱく質を摂取するデメリットを紹介します。
プロテインだけでは空腹感を満たしづらい
プロテインは、そのまま飲めるドリンクタイプや水や牛乳に溶かす粉末タイプが主流です。
それらでたんぱく質を摂取すると、満腹感を得にくいことがデメリットとして挙げられます。
しかし、最近はバータイプの商品もあるので、満腹感を得たい方にはそちらをおすすめします。
飲み過ぎるとオーバーカロリーの可能性がある
プロテインを過剰に摂取してしまったり、一日の運動量が極端に少ない場合、カロリーの摂り過ぎで太る可能性があります。
ただ、各社プロテイン商品に記載されている目安摂取量を越えなければ太る心配はないようです。
なので、商品に記載されている成分を見て摂り過ぎないように気を付けてください。
ちなみに、目安は自分の体重×1g程度といわれています。
プロテインのメリット、デメリットについて良くわかりました。
ユーグレナ 鈴木
それでは最後に効率よく摂取する方法をお教えします!
免疫力を効率よく上げるプロテインを飲む3つのタイミング
プロテインを飲んで免疫力を上げたいけど、量を沢山飲みたくないという方もいますよね。
そんな方へ向けて、プロテインのなるべく効率の良い飲み方をお教えします。
実は、たんぱく質を効率よく消化、吸収するためには摂取するタイミングが重要です。
今回はその中でも3つのタイミングをご紹介します。
運動後30分以内
運動をした後可能であれば30分以内に摂取しましょう。
たんぱく質は、運動後1~2時間で筋肉に合成されるということが研究で明らかになっています。
さらに、プロテインを飲んでから体内に吸収されるまでに45分かかります。
つまり、運動後30分以内を目安にプロテインを摂取すると効率よく吸収、合成されることがわかります。
運動に関しては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
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朝起きた後
朝は体内のたんぱく質が不足している状態になっています。
なぜなら、就寝中に身体の修復を行うためにたんぱく質を消費しているからです。
しかし、朝十分なたんぱく質を補給する時間を確保することは難しいのではないでしょうか。
ですので、プロテインによって効率的にたんぱく質を摂取することで、たんぱく質不足を解消することが出来るのです。
就寝前に
就寝中は、成長ホルモンが多く分泌されます。
そのタイミングでたんぱく質を摂取することで筋肉の成長を助けたり、効率よく吸収することができます。
しかし、寝る直前に摂取すると胃に負担がかかる可能性があるので、就寝する30分~1時間前に摂取するようにしてください。
また、就寝前に摂取するプロテインの種類はたんぱく質をゆっくりと補給してくれるカゼインプロテインかソイプロテインがおすすめです。
まとめ
たんぱく質は免疫力をアップするために必要不可欠な栄養素です。
そのたんぱく質を効率よく摂取するためにプロテインをおすすめさせていただきました。
適した種類のプロテインを適したタイミングで摂取することでより一層免疫力をアップさせましょう。
今日はプロテインと免疫力について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ、免疫力をあげるためにぜひプロテインを摂取してみてください。
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。
2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。
2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。
現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。
マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。
東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。