キムチで免疫力を高めよう!免疫力を上げる栄養素や嬉しい2つの効果を解説!
キムチに免疫力を上げる効果が期待できるっていう話を聞いたんですけど本当ですか?
ユーグレナ 鈴木
はい!キムチは免疫力を上げる効果が期待できる栄養素が多く含まれているんですよ!
なるほど!免疫力を上げるためにどれくらいの量を食べたらいいんですか?
ユーグレナ 鈴木
そこら辺についても気になりますよね!今回はキムチと免疫力についてや、目安となる量を解説していきます!
免疫力を上げるキムチの主な栄養素
キムチは世界5大健康食品といわれているほど、たくさんの栄養素が含まれています。
そんなキムチには、免疫力を上げる効果が期待できる栄養素も豊富に含まれています。
ではどんな栄養素が含まれているのか具体的に紹介します。
乳酸菌
キムチには多くの乳酸菌が含まれています。
キムチに含まれている乳酸菌は生きて腸まで届き、腸内の善玉菌を増やします。
そして腸内の善玉菌が増えることで、腸の環境改善へとつながります。
また、腸には免疫をつかさどっている免疫細胞が集中しています。
そのため、免疫細胞の活動を活発にすることで免疫力を上げることができるのです。
さらに、ユーグレナエキスが乳酸菌のはたらきを活性化させることが研究で明らかになりました。
以下の記事で研究内容について紹介していますのでぜひご覧ください。
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ビタミン
キムチにはビタミンA、B1、B2、B12、C、Kとさまざまな栄養素が含まれています。
その中でも特に免疫力を上げる効果が期待できるのがビタミンAとB2です。
ビタミンA
ビタミンの主要な成分であるレチノールには、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりするはたらきがあります。
皮膚の粘膜には免疫力に関する粘膜免疫というものがあり、粘膜免疫はウイルスなどを身体に入り込まないようにするはたらきがあります。
そのため、ビタミンAの不足によって粘膜が正常に保たれていないと、免疫力が下がってしまいます。
免疫力を保つためにもビタミンAは必要な栄養素なのです。
ビタミンB2
ビタミンB2は皮膚や粘膜の代謝に関与する成分です。
ビタミンB2によって皮膚や粘膜の代謝が行われると、皮膚や粘膜が正常な状態に保たれます。
そのため、ビタミンAと同様にビタミンB2を摂取することで免疫力を保つことができるのです。
カプサイシン
キムチにはカプサイシンという栄養素が含まれています。
カプサイシンとは辛みの主成分であり、腸が便を押し出す運動を促進する効果が期待できます。
腸が便を押し出す運動が促進されると、便秘の解消になり腸内環境が整います。
腸には免疫をつかさどっている免疫細胞が集中しているので、免疫細胞の活動を活発にすることで免疫力を上げることができます。
免疫力を上げる他の食べ物に関しては以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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食物繊維
キムチの白菜には食物繊維が含まれています。
食物繊維は腸内の環境を整えたり、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。
乳酸菌と同様に腸内の環境を整えることで、免疫力アップの効果が期待できます。
こんなにもたくさん栄養素が含まれているなら他にも良い効果がありそうですね!
ユーグレナ 鈴木
他にもありますよ!次で詳しく紹介しますね!
キムチに期待できる免疫力アップ以外の嬉しい2つの効果
キムチに含まれている、免疫力を上げる効果が期待できる栄養素を紹介しました。
キムチを食べることで、免疫力を上げること以外にもさまざまな嬉しい効果が期待できます。
具体的にどんな効果が期待できるのか紹介します。
ダイエット効果
キムチに含まれるカプサイシンはアドレナリンの分泌を促すはたらきがあります。
アドレナリンが分泌されると、脂肪が燃焼しやすくなり、エネルギーを効率良く代謝させる効果が期待できます。
その結果、肥満を予防したりダイエットの効果が期待できます。
美肌効果
便秘などで腸内環境が悪いと、腸の中に貯まってしまった便が腐敗し、有害物質が発生してしまいます。
この有害物質は血液を通じて全身に回り、肌へ悪影響が出てしまいます。
そのため、先ほど紹介した食物繊維、ビタミン、ミネラルで腸内環境が改善されると結果的に肌もきれいに保つことができます。
ダイエットや美肌にも効果があるならキムチを多めに食べるようにしたいですね!
ユーグレナ 鈴木
確かにダイエットや美肌にも効果が期待できますが、食べ過ぎにも注意が必要です!次で詳しく解説しますね!
免疫力が下がるかもしれない!?キムチの食べ過ぎに注意
キムチにはさまざまな栄養素が含まれていて、免疫力アップ以外にもさまざまな嬉しい効果が期待できます。
しかし、キムチをたくさん食べれば良いというわけではありません。
キムチを含め、どんなものも適量が大切です。
特にキムチに含まれているカプサイシンには注意が必要です。
そもそもカプサイシンとは唐辛子などに含まれる辛み成分のことで、キムチやカレー、ラー油などにも含まれています。
カプサイシンは辛みを感じたり、敏感な人は辛みを通り越して痛みに感じたり、味を感じにくくなることがあります。
カプサイシンを過剰に摂取すると、粘膜が傷つきやすくなって胃腸などが荒れたり、咳が出たり、息切れしたりします。
胃腸が荒れてしまうと、免疫力が下がってしまいます。
また、子どもや辛味に敏感な人の場合、粘膜炎症や吐き気、嘔吐、高血圧などの症状が報告されています。
そのためキムチの食べ過ぎには注意するようにしましょう。
キムチはどのくらいの量が良いのでしょうか?
ユーグレナ 鈴木
目安の量について次で解説しますね!
免疫力を上げるためにはバランスの良い食事を!
キムチには免疫力を上げる効果が期待できる栄養素が多く含まれていますが、食べ過ぎもよくありません。
また、そもそも免疫力を上げるためには栄養バランスの良い食事が大切です。
なぜならば野菜不足、栄養の偏り、過食などは免疫力低下の原因となるからです。
バランスの良い食事の基準として、厚生労働省では食事バランスガイドを作成しています。
出典:厚生労働省「食事バランスガイド(基本編)」
食事バランスガイドでは「主食」、「副菜」、「主菜」、「牛乳・乳製品」、「果物」を1日にどれくらい摂取したらよいかがわかります。
キムチは野菜が含まれる「副菜」に属します。
この食事バランスガイドを参考に栄養バランスに気をつけましょう。
全体の栄養バランスも考えないとなんですね…!
ユーグレナ 鈴木
そうですね!食事バランスガイドを参考にしてバランスの良い食事を心がけましょう!
まとめ
キムチは世界5大健康食品といわれているほど、健康に良い食品です。
免疫力を上げたり、ダイエットや美肌などの効果にも期待ができます。
ただし、食べ過ぎには注意が必要です。
あくまで全体の栄養バランスを考えて、キムチを食べるようにしましょう。
今日はキムチと免疫力について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ、免疫力を上げるためにぜひキムチを食べてください。
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。
2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。
2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。
現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。
マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。
東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。