にんにくで免疫力をアップ!免疫力を上げる栄養素や嬉しい4つの効果を解説!
にんにくに免疫力を上げる効果が期待できるっていう話を聞いたんですけど本当ですか?
ユーグレナ 中島
はい!なぜなら、にんにくには免疫力を上げる効果が期待される栄養素が含まれているからなんです!
なるほど、それは嬉しいですね!免疫力を上げる以外の効果もありますか?
ユーグレナ 中島
はい!免疫力以外にも期待できる効果があります!今回はにんにくの栄養素や期待できる効果を解説していきます!
にんにくに含まれている免疫力を上げる主な栄養素
にんにくは古くから世界各地で薬効があるといわれてきました。
日本の古事記や日本書紀、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」、古代エジプトの「エジプト記」などさまざまな書物などに記録が残されています。
そんな古くから効果が見込まれていたにんにくですが、免疫力をあげる効果が期待できる、どのような栄養素が含まれているのか説明していきたいと思います。
アリイン
アリインはにんにくに多く含まれる栄養素です。
にんにくに含まれる栄養素であるアリインは強い抗酸化作用を示します。
抗酸化作用がはたらくと免疫力の低下の原因となる活性酸素を取り除くので、免疫力の上昇に効果的です。
さらに、滋養強壮や疲労回復、コレステロール値の低下などさまざまな効能が期待できる栄養素です。
アリイン自体はほとんど臭いのしない物質ですが、アリインを含んでいる物質を調理すると、アリインが分解されます。
アリインが分解されると、アリシンが生じ、このアリシンがにんにく特有の強い臭いのもととなります。
ビタミンB1
ビタミンB1が不足すると、免疫力に関係するIgA抗体が作られにくくなってしまいます。
IgA抗体とは体内に侵入してきたウイルスや細菌にくっついて、無力化するように働きます。
そのため、免疫力を保つためにもビタミンB1の摂取は必須です。
また、ビタミンB1は糖質の代謝に働きかけます。
ビタミンB1が不足していると、糖質をエネルギーに変えにくくなるため、余った糖質が体の中で脂肪として蓄積してしまい、肥満を引き起こしてしまいます。
ミネラル
ミネラルとは身体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称をいいます。
にんにくにはさまざまなミネラルが含まれていますが、特にカリウムが多く含まれています。
カリウムはナトリウムを排出する効果があり、塩分の取りすぎなどを調整してくれることにより、高血圧の予防や改善の効果があります。
カリウムが不足していると、食欲が落ちてしまったり、脱力感、不整脈などが起きてしまいます。
食欲が落ちて十分に食事を取らないと、食事の栄養バランスが崩れ、免疫力が落ちてしまう可能性があります。
にんにくに関しては以下の記事でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
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免疫力を上げる栄養素についてよく分かりました!
ユーグレナ 中島
良かったです!それでは次はにんにくによって期待できる効果を紹介します。
よろしくお願いします!
免疫力アップだけじゃない!にんにくによって期待できる嬉しい4つの効果
にんにくにはさまざまな栄養素が含まれていることをお伝え出来たかと思います。
次はにんにくに含まれている栄養素が、どのような効果を見込めるのか説明していきます。
冷え性の改善
アリシンに熱が加わることでスコルジニンという成分に変化し、血行を良くするはたらきをします。
そのため、血行不良によって身体の末端が冷たくなる冷え性を改善する効果が見込めます。
冷え性が長く続くと、肩こりや腰痛、抵抗力の低下などの症状を発症する可能性があるので、冷え性を改善すると間接的にこれらの症状の予防にもなります。
疲労回復
にんにくに含まれるアリシンやビタミンB1には疲労を回復させる効果が見込まれています。
アリシンはビタミンB1と結合すると体内に吸収されやすいアリチアミンという成分に変換されます。
アリチアミンに変換されることによって血液中に長く留まれるので、長期間疲労回復の効果が見込めるようになります。
抗菌作用
アリインが分解されてできるアリシンは、腹痛や嘔吐、下痢などの原因となるサルモネラ菌や、胃炎や胃がんの原因となるピロリ菌を抑えるはたらきがあります。
アリインはにんにくやねぎに含まれますが、これらが薬味として使われるのは、味だけでなくアリインの抗菌作用によって食中毒を防ぐためでもあります。
つまり、にんにくを摂取することで、体調を整える効果が見込めます。
ただし、アリシンは摂取しすぎると胃の粘膜を傷つけたり、腸内の善玉菌などを殺してしまうことがあります。
すると胃痛・腹痛、便秘や下痢などの原因となってしまう可能性があります。
そのため、特に刺激が強い生のニンニクは多くても1日1片ほど、加熱したものでも3〜4片ほどにしておきましょう。
動脈硬化の予防
アリインには血液の凝固を抑えたり、血栓を溶かすはたらきがあります。
血液が固まり、血栓ができると血流が悪くなり、身体のすみずみまで栄養素を届けられなくなります。
さらに、高血圧となり血管や心臓に支障をきたします。
血液が固まった状態を放置すると動脈硬化になったり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐れがあります。
アリインを豊富に含んでいるにんにくを摂取することで動脈硬化の予防はもちろん、心筋梗塞や脳梗塞の予防にもつながります。
こんなにいろいろな効果が期待できるんですね!
ユーグレナ 中島
はい!ぜひ、健康のためににんにくを食べてみてください!
でも次の日仕事あるし、臭いが気になりますね…
ユーグレナ 中島
では、にんにく臭の抑え方や保存方法などの豆知識を紹介します!
免疫力を上げるにんにくの豆知識
免疫力を上げる以外にもさまざまな効果があるとにんにくですが、特有のにんにく臭やにんにくの保存方法などお困りの方もいるかと思います。
そこで、にんにくの選び方をはじめ、保存方法、にんにく臭の抑え方など紹介していきます。
にんにくの選び方
にんにくを選ぶときは、しっかり乾燥していて、粒が大きく、硬くて締まりのあるものがおすすめです。
逆に、芽が出ているものや皮が茶色に変色しているものは、収穫されてから日がたっている可能性があるので避けましょう。
にんにくの保存方法
にんにくは湿気に弱いので風通しの良い場所で乾燥させながら保存しましょう。
にんにくを冷蔵庫に入れるのではなく、ネットなどに入れて吊るすことで数か月間保存することが出来ます。
また長い期間保存する場合は、薄皮をむいたものを醤油やオリーブオイルなどにつけておくと保存がきき、調味料や薬味として使用することが出来るのでおすすめです。
にんにくによる口臭の抑え方
免疫力アップを大きく見込めるにんにくですが、次の日に予定があるからと食べるのを敬遠してしまう方も少なくないと思います。
そんな時に知っておいてほしいにんにく臭を抑える方法は、牛乳を摂取することです。
にんにくの臭気成分は、牛乳に含まれるカゼインという成分に吸着、消臭されます。
まったく臭いがしなくなるというわけではありませんが、臭いが気になる方は参考にしてください。
ありがとうございます!早速にんにくを買って調理したいと思います。
ユーグレナ 中島
良いですね!ぜひ、おいしく調理して食べてください!
楽しみです!
まとめ
にんにくは古くから薬効があるといわれてきました。
実際、にんにくには免疫力を上げるだけでなく、疲労回復、動脈硬化の予防などの効果が期待できます。
また、にんにくを食べるようにすることも良いですが、食べ過ぎは腹痛などの原因になってしまう可能性があります。
さらに、にんにくを摂取すれば今すぐに免疫力が上がるというわけではありません。
免疫力を上げるには、日々の気配りが大切です。
自分に合った方法を無理なく続けることで免疫力を上げていきましょう。
今日はにんにくと免疫力について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 中島
いえいえ、免疫力を上げるためにぜひにんにくを食べてみてください。
はい、ありがとうございます!
監修:中島 綾香
(研究開発部 機能性研究課 課長)
当社ヘルスケアの要であるユーグレナを食品や飲料として体内に取り入れたときの働きや化粧品として活用した際の効果を検証する機能性研究に従事。
体の機能にも精通し、各種学会や論文でのユーグレナに関する研究成果の発表多数。
研究のかたわら事業構想修士を取得し、研究成果を健康行動変容や事業につなげるべく幅広い活動に携わっている。
東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究員。