トマトで免疫力を上げよう!免疫力を上げる栄養素と嬉しい効果3選を紹介!
トマトに免疫力を上げる効果が期待できるっていう話を聞いたんですけど本当ですか?
ユーグレナ 鈴木
はい!トマトには免疫力を上げる効果が期待できるリコピンなどの栄養素が豊富に含まれているんです!
そうなんですね!他にはどういう栄養素があるんですか?
ユーグレナ 鈴木
それでは、今回はトマトと免疫力について解説していきますね!
免疫力を上げるトマトの主な栄養素3選!
トマトは低カロリーで栄養素が豊富な野菜です。
ヨーロッパではトマトを食べると病気にかかりづらくなり、仕事が減った医者が青くなるとのことから、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほどです。
それでは、具体的にどのような栄養素が含まれていて、どのような効果が期待できるのか紹介します。
リコピン
トマトにはリコピンが豊富に含まれています。
リコピンはトマトやスイカなどの数種類の野菜や果物に含まれていて、トマトはその中でも特に多くのリコピンを含む野菜です。
リコピンは動植物に広く存在する黄色または赤色の色素成分であるカロテノイドの一種で、抗酸化作用があります。
リコピンはカロテノイドの中でも抗酸化作用が強く、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍以上ともいわれているのです。
抗酸化作用がはたらくと、免疫力が下がる原因となる活性酸素を取り除くので、結果的に免疫力を保つことにつながります。
また、抗酸化作用は老化や動脈硬化、がんなどの生活習慣病の予防効果が期待できるともいわれています。
ビタミンC
トマトにはビタミンCが含まれています。
ビタミンCは強い抗酸化作用を持つビタミンで、活性酸素のはたらきを抑える効果が期待できます。
活性酸素には皮膚や粘膜を劣化させるはたらきがあるため、ビタミンCによってそのはたらきを抑えることで、免疫力を保つ効果が期待できます。
さらに、ビタミンCは鉄の吸収を促進し、病気から身体を守るために免疫が適切にはたらくのを助けます。
加えて、ビタミンCは免疫力を上げる以外に、ストレス耐性をつけたり、コラーゲンの生成を促進するはたらきがあります。
ビタミンCはトマト以外にはレモン、イチゴ、キウイなどの果物やブロッコリーなどの野菜に多く含まれています。
カリウム
トマトにはカリウムも多く含まれています。
カリウムは人体に必要なミネラルの一種で、ナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂りすぎを防ぐはたらきがあります。
さらに、カリウムは神経の伝達や筋肉の収縮を補助するはたらきをしています。
カリウムが不足するとこれらに影響するほか、脱力感や食欲不振、精神障害や不整脈などを引き起こし、免疫力が低下します。
カリウムは摂取しすぎた場合でも体内でその量が調節されるので、カリウム過剰になることは少ないといわれています。
そのため、カリウムを定期的に摂取して、免疫力を保つことを心がけましょう。
トマトにはこんな栄養素が含まれているんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!トマトは免疫力を上げる以外にも嬉しい効果が期待できるので紹介しますね!
トマトに期待できる免疫力を上げる以外の嬉しい効果3選!
トマトに含まれている栄養素は、免疫力を上げる以外にも嬉しい効果が期待できます。
今回は、その中から3つ紹介していきます。
美肌効果
トマトに多く含まれるリコピンには、紫外線によって生成されるメラニンを抑制する効果があります。
そのため、紫外線が原因で起こるしみの予防や美白効果が期待できます。
また、リコピンやビタミンCにはコラーゲンの生成を促す効果があります。
肌のハリはコラーゲンによって支えられていて、コラーゲンが減少すると肌のハリが保てず、シワとなってしまいます。
そのため、コラーゲンが生成されることによってしわの予防や、しわを改善する効果が期待できるのです。
ストレスへの抵抗力を高める
私たちは不安や責任感などの精神的なものや、睡眠不足、疲労といった肉体的なものなどさまざまなことが原因でストレスを感じます。
ストレスを感じると、体内でビタミンCを大量に消費し、抵抗しようとします。
ビタミンCが不足すると、ストレスへの抵抗力が弱くなり、体調にも影響が出てしまいます。
ビタミンCを豊富に含むトマトを食べることでストレスへの抵抗力を高めることができるのです。
老化防止
トマトには老化を防止する効果があるといわれています。
トマトに多く含まれるリコピンには、過酸化脂質の生成を抑制するはたらきがあります。
過酸化脂質は、中性脂肪やコレステロールなどの脂質が活性酸素によって酸化されたもので、身体にとって有毒な物質です。
そして過酸化脂質は、老化やがんなどの生活習慣病、動脈硬化などの原因となります。
ビタミンCの抗酸化作用によって過酸化脂質は減少するため、トマトを食べることでさらに過酸化脂質を減らすことができます。
これらの理由から、リコピンを多く含むトマトを食べることで過酸化脂質を減らすことができ、老化防止につながるのです。
トマトにはこんな効果も見込めるんですね!
ユーグレナ 鈴木
はい!次は美味しいトマトの見分け方と調理方法を紹介します!
トマトの選び方と栄養を保つ調理方法を紹介!
せっかくトマトを食べるのであれば、良いものを選びたいですよね。
また、トマトに含まれるさまざまな栄養素を効果的に摂取するための調理方法もあるので紹介します。
トマトの選び方
トマトの赤色はリコピンによるものです。
そのため、赤く熟しているものほど栄養価が高く、美味しいといわれています。
ヘタは濃い緑色でしおれていないものが新鮮なトマトとされています。
また、トマトは品種が多く、大きさや糖度などさまざまな違いがあります。
そのため、生食用や調理用など料理によって使い分けるとよいでしょう。
トマトの調理方法
生のトマトはリコピンが細胞壁の中に存在しているため、トマトをそのまま摂取しても吸収されにくいという特徴があります。
そのため、すりつぶしてジュースにするなどトマトに加工をすることで、細胞壁が壊れてリコピンが吸収しやすくなります。
また、リコピンは熱に強く、加熱してもあまり失われないので、加熱調理もおすすめです。
そして、リコピンは水に溶けにくく油に溶けやすい性質があるため、油を使って加熱調理するとさらに吸収率がアップします。
赤く熟しているトマトがいいんですね!
ユーグレナ 鈴木
はい!ヘタは濃い緑色でしおれていないものを選びましょう!
まとめ
トマトには免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれています。
さらに、トマトを食べることで、免疫力を上げる以外に美肌効果や老化防止など身体に嬉しい効果が見込めます。
これを機に、免疫力を上げるためにトマトを食べてみてはいかがですか?
今日はトマトと免疫力について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ、免疫力を上げるためにぜひトマトを摂取してみてください。
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。
2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。
2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。
現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。
マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。
東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。