腸内環境が悪化すると肌荒れが起こる原因や関係性とは?運動や睡眠で改善する方法を解説!
腸内環境が肌の状態に関係すると聞いたのですが、本当ですか?
ユーグレナ 鈴木
はい、腸内環境と肌には深い関係があるため、美肌を保つためには腸内環境を整えることが大切です。
腸内環境を整えるにはどうすればよいのでしょうか?
ユーグレナ 鈴木
それでは以下で、腸内環境と肌の関係性やメカニズム、対策方法について詳しく解説していきましょう。
腸内環境と肌の関係
腸内環境と肌の状態は、密接に関係しています。
まず、腸内環境が整っている状況とは、腸内の善玉菌と悪玉菌、日和見菌のバランスが正常に保たれていることを意味します。
善玉菌には消化や吸収の役割があり、肌を含む身体全体の調子を整えます。
一方で悪玉菌は腸のはたらきを低下させ、肌や身体にも悪影響を及ぼす細菌です。
そして腸内に最も多く存在する日和見菌は、善玉菌が優勢な時には肌や身体に良いはたらきをし、悪玉菌が優勢な時には肌や身体に悪いはたらきをします。
そのため、悪玉菌が増加すると日和見菌も肌や身体に悪いはたらきをしてしまい、肌に不調が起こる原因となってしまうのです。
腸内環境が悪化するとなぜ肌荒れが起こるのか、もっと具体的に知りたいです。
ユーグレナ 鈴木
ポイントは悪玉菌が生み出す有害物質です。以下で詳しく説明します。
腸内環境が悪化するとなぜ肌荒れが起こるの?
上記で解説したように、悪玉菌が増加することで腸内環境が悪化します。
では、なぜ悪玉菌が増え、腸内環境が悪化すると肌荒れが起きてしまうのでしょうか?
悪玉菌には腸内のたんぱく質などを腐らせるはたらきがあり、アンモニアやフェノールなどの有害物質を発生させてしまうのです。
悪玉菌から発生した有害物質は一度吸収され、血液によって運ばれます。
そして有害物質を含んだ血液の一部は汗となり、肌に悪い刺激を与えて肌荒れを引き起こしてしまうのです。
悪玉菌が有害物質を作ることで、結果的に肌に悪影響を与えるんですね。
ユーグレナ 鈴木
肌荒れを防ぐためにも、腸内環境が悪化する原因を知っておくことが大切です。以下で4つの原因について詳しく解説しましょう。
腸内環境が悪化する4つの原因
腸内環境が悪化してしまう原因は何なのでしょうか。
ヒントは生活習慣にあります。
以下で、腸内環境が悪化する4つの原因について解説していきます。
食生活の乱れ
食生活の乱れは、腸内環境が悪化する原因の一つです。
悪玉菌は脂肪分を好むため、肉などの脂肪分が多いものを中心とする食生活は、腸内の悪玉菌を増加させてしまいます。
また、外食やコンビニ弁当など、添加物の多い食事も腸内環境の悪化に繋がるため注意しましょう。
ストレス
腸は、副交感神経が優位な時に活発に機能します。
そして、ストレスを感じると副交感神経とは反対である交感神経が優位になります。
そのため、ストレスを感じると腸のはたらきが悪くなってしまいます。
腸のはたらきが低下して、便秘や下痢などの不調が続くと腸内環境が悪化するため、ストレスを溜め込まないことが大切です。
腸の冷え
冷たい飲み物を飲み過ぎたり、食べ過ぎたりすると、身体が冷えて血流が悪くなります。
すると腸が冷えて自律神経が乱れて交感神経が優位になり、消化や吸収の機能が低下してしまいます。
そして腸の機能が低下すると便秘や下痢などの不調が起きるため、腸内環境が悪化してしまうのです。
加齢
母乳を飲んでいる頃の赤ちゃんの腸内は、ほとんどが善玉菌です。
やがて離乳食を食べはじめる頃から、徐々に悪玉菌が増加していき、50〜60代になると、悪玉菌の数が善玉菌の数を上回りやすくなるといわれています。
加齢に伴って肌荒れのトラブルが増えるのは、上記のような理由が考えられていますが、一方では、筋力の衰えで排便機能が低下し、便秘になりやすいことも腸内環境が悪化する原因の一つです。
食生活の習慣が、腸内環境に影響を及ぼしているんですね。
ユーグレナ 鈴木
加齢による腸内環境の悪化は避けられませんが、生活習慣を見直すことで対策を練ることはできます。
腸内環境を整えるには生活習慣を改善しよう
老若男女問わず、腸内環境のトラブルを解決する近道は、生活習慣を改善することです。
誰でもすぐ実践できますので、以下の内容を参考に試してみてください。
食生活を見直す
腸内環境を整えるには、規則正しい食生活が大切です。
「朝食を抜く」「夜食を食べる」「間食を繰り返す」といった不規則な食生活は、腸に負担をかけてしまいます。
また、上記で解説したように、悪玉菌は脂肪分を好むため、肉などを中心とする食生活は腸内に悪玉菌を増やしてしまう原因にもなります。
まずは食事の悪習慣を正して、栄養バランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。
適度な運動をする
適度な運動は便秘を予防し、腸内環境を整えることに繋がります。
便秘の原因として多いのが、腸の筋力が低下することです。
ウォーキングや腹筋運動など、腸に刺激を与える運動を取り入れることで、排便に必要な腸の筋力を鍛えることができます。
また、お腹をマッサージすることでも腸に刺激を与えることができ、排便が促されます。お腹の調子が悪いときは、空いた時間を見つけて優しくマッサージしてみてください。
腸内環境を整えるには、生活習慣を見直すことが大切なんですね。
ユーグレナ 鈴木
食生活を見直したり、適度な運動をして、腸内環境を改善していきましょう。
腸のゴールデンタイムは肌荒れにも効果的?
ゴールデンタイムとは、体の細胞や組織の修復および再生が行われる時間帯のことを意味します。
腸内環境が整いやすいゴールデンタイムは、起床から15〜19時間後といわれています。
朝7時に起きた場合、腸のゴールデンタイムは午後10時〜午前2時です。
ちなみに午後10時〜午前2時は、肌のゴールデンタイムと重なっているため、肌荒れを改善するタイミングとしては理想的です。
なるべく夜更かしをせずに、ゆっくり体を休めて睡眠をとるようにしましょう。
腸のゴールデンタイムは、社会人の帰宅後のルーチンでも無理なく合わせられそうですね。
ユーグレナ 鈴木
多くの方は、帰宅後に栄養のある夕食をとって、湯船に浸かって体を休めてベッドに入る頃には、ちょうどゴールデンタイムと重なると思います。ぜひ実践してみてください。
まとめ
当記事では、腸内環境が悪化することで肌荒れが起こる原因や、生活習慣の改善で腸内環境を整える方法などについて解説しました。
腸内の悪玉菌の増加と腸内環境の悪化に、深い関係性があることをご理解いただけたかと思います。
食事や運動不足を見直して、規則正しい生活習慣を心がけるのが、肌荒れの改善・防止の近道です。
また、便秘が腸内環境を悪化させる原因の一つであることを解説しました。
便秘を改善へと導く方法は様々ですが、「ユーグレナ」を摂取することで、便秘改善効果を示唆する研究結果が出ています。
ユーグレナはワカメや昆布の仲間である藻の一種で、身体に良い59種類の栄養素がバランス良く含まれており、最近注目のスーパーフードです。
また、ユーグレナを継続摂取することで、悪玉菌のはたらきを抑える酪酸菌の一つであるフィーカバクテリウムが腸内での占有率が上昇する可能性も示されています。
研究結果について、下記の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
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ユーグレナの摂取により、便秘改善効果を示唆する研究結果が確認されました
ユーグレナの継続摂取により腸内フローラにおける酪酸菌の占有率と酪酸の産生が増すことが確認されました(試験管の試験・ヒト臨床試験)
肌荒れが起こらないようにするためにも腸内環境を整えていきたいですね。
ユーグレナ 鈴木
腸内環境を整えるためにも食生活を見直しや適度な運動、ユーグレナで便秘改善に取り組むのもいいかもしれません。
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。著書に『ミドリムシ博士の超・起業思考 ユーグレナ最強の研究者が語る世界の変え方』(日経BP)など。