キムチの乳酸菌を効率よく摂取するには?おすすめの食べ方やキムチに含まれる栄養素について解説!
最近キムチを食べたのですが、キムチには乳酸菌が豊富に含まれているって本当ですか?
ユーグレナ 鈴木
はい。キムチに含まれる乳酸菌は腸内環境に良い影響をもたらすため、積極的に摂取することをおすすめします。
乳酸菌の詳しい効果や、キムチのおすすめの食べ方なども知りたいです。
ユーグレナ 鈴木
さっそく以下で解説していきましょう。
キムチは乳酸菌が豊富!
キムチには、乳酸菌が豊富に含まれています。
加熱していないキムチに含まれている乳酸菌は生きたまま腸に届き、善玉菌を増やして腸内環境を改善する効果が期待できます。
腸には全身の免疫細胞のうち約7割が集まっているため、腸内環境を良好に保つことで免疫力の向上にも繋がります。
また、キムチと免疫力の関係について、下記の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
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乳酸菌と聞くと、人の手で乳酸菌を添加しているヨーグルトなどをイメージしますが、キムチの乳酸菌はどこから生まれるんですか?
ユーグレナ 鈴木
キムチの乳酸菌は、白菜などの原材料から生まれるんです!
キムチに含まれる乳酸菌はどこから来るの?
キムチなどの漬け物は、人の手で乳酸菌を添加しなくても、原材料に含まれる乳酸菌によって自然に発酵が進みます。
キムチの材料である白菜などの野菜についている乳酸菌の他にも、空気中に存在する乳酸菌が自然に入り込むことで、ゆっくりと発酵し乳酸菌が増えていきます。
さらに、適度な温度と時間も、キムチを発酵させる際に重要なポイントです。
乳酸菌と聞くと、人の手で乳酸菌を添加しているヨーグルトなどをイメージしますが、キムチの乳酸菌はどこから生まれるんですか?
ユーグレナ 鈴木
キムチの乳酸菌は、白菜などの原材料から生まれるんです!
乳酸菌を効率良く摂取できるキムチの食べ方
乳酸菌を豊富に含むキムチですが、せっかくなら効率良く乳酸菌を摂取できる食べ方を知りたいですよね。
以下で、キムチのおすすめの食べ方を紹介します。
キムチを加熱せず生で食べる
キムチには、キムチ鍋や豚キムチなど、美味しく食べる方法がいくつもありますが、キムチに含まれる乳酸菌を効率良く摂取するには、加熱せずに食べることをおすすめします。
その理由は、キムチを加熱することで乳酸菌が死んでしまうからです。
死んでしまった乳酸菌も、善玉菌のエサになることで腸内環境の改善に役立ちますが、生きた乳酸菌を摂取したい場合は、キムチを生で食べるようにしましょう。
納豆と組み合わせて食べる
納豆には乳酸菌のエサとなる納豆菌やオリゴ糖が含まれているため、キムチと一緒に食べることで、より腸内に乳酸菌を増加させることができます。
また、キムチと納豆を食べることには、血液をサラサラにする効果も期待できます。
キムチに含まれるにんにくには血栓をできにくくし、納豆に含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かしやすくします。
キムチと納豆の組み合わせには、乳酸菌を効率よく摂取できること以外にも、血流を良くすることで、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ効果も期待できるのです。
また、キムチに含まれている乳酸菌はユーグレナと一緒に摂取することもおすすめです。
ユーグレナ社の研究では、ユーグレナエキスが乳酸菌の働きを活性化させることが確認されています。
さらに詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
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キムチに含まれる乳酸菌は、ヨーグルトなどとは違い人の手で乳酸菌を添加したものではないんですね。
ユーグレナ 鈴木
乳酸菌を効率よく摂取するには、キムチの食べ方にポイントがあります。
キムチとヨーグルトの乳酸菌は種類が違う?
乳酸菌には、植物から生まれる「植物性乳酸菌」と、動物の乳に存在する「動物性乳酸菌」があります。
キムチに含まれる乳酸菌は植物性乳酸菌、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は動物性乳酸菌です。
キムチに含まれる植物性乳酸菌は、胃酸の影響を受けにくく、腸で生き残りやすいという特徴があります。
一方で、ヨーグルトに含まれる動物性乳酸菌は胃酸や塩分に弱いといわれています。
胃酸で死んでしまった乳酸菌も、善玉菌のエサになることで腸内環境の改善に役立ちます。
乳酸菌を効率よく摂取するためには、食べ方にも工夫が必要なんですね。
ユーグレナ 鈴木
ちなみに、キムチに含まれる乳酸菌は、「植物性乳酸菌」に分類されます。
免疫力が高まる!キムチに含まれる乳酸菌以外の栄養素4選
乳酸菌以外にも、キムチには免疫力を高める栄養素がいくつか含まれています。
以下で、どのような栄養素が含まれているのか紹介します。
ビタミンA
ビタミンAには、鼻や喉などの粘膜や皮膚を健康に保つはたらきがあります。
粘膜には、体内に侵入しようとするウイルスや細菌に抵抗する役割があるため、粘膜が正常に機能することで免疫力が高まります。
さらに、ビタミンAには免疫細胞を含む白血球を増やすはたらきもあることから、免疫力を保つために重要な栄養素であるといえます。
ビタミンB2
ビタミンB2は皮膚や粘膜の代謝に関与する成分です。
ビタミンB2によって皮膚や粘膜の代謝が行われると、皮膚や粘膜が正常な状態に保たれます。
そのため、ビタミンAと同様にビタミンB2を摂取することで免疫力を高める効果が期待できるのです。
食物繊維
キムチに含まれる白菜などの野菜には、食物繊維が含まれています。
食物繊維には腸内細菌のはたらきを活発化させるはたらきがあるため、腸内環境を改善して免疫力を高める効果が期待できます。
さらに、食物繊維には便のかさを増やして排便を促す効果もあるため、便秘の改善にも効果的です。
便秘は腸内に悪玉菌を増やす原因になるため、改善することで腸内環境を整えることにも繋がります。
カプサイシン
キムチには、辛みの主成分であるカプサイシンが含まれています。
カプサイシンには、腸が便を押し出す運動を促進する効果があるため、便秘を解消になり腸内環境が整います。
腸には多くの免疫細胞が集まっているため、腸内環境を改善することで免疫力も高まるのです。
そして、ここまでキムチに含まれる栄養素について解説をしてきましたが、さまざまな栄養を摂取するにはユーグレナもおすすめです。
ユーグレナには、今回紹介したビタミンAやビタミンB2、食物繊維に似たパラミロンなどを含む59種類の栄養素がバランス良く含まれています。
ユーグレナに含まれている成分や、ユーグレナに期待できる嬉しい効果について、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
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キムチに含まれる植物性乳酸菌は、生きたまま腸に届きやすいのですね。
ユーグレナ 鈴木
仮に胃酸で乳酸菌が死んでしまっても、善玉菌のエサになってくれるので、乳酸菌を含む食品を定期的に食べるようにしましょう。
まとめ
当記事では、キムチに含まれる乳酸菌を効率よく摂取するための食べ方や、キムチに含まれる乳酸菌以外の栄養素などについて解説しました。
キムチには乳酸菌が豊富に含まれており、腸内環境が改善されることで免疫力が高まることなどを理解いただけたかと思います。
キムチには乳酸菌以外にも身体に良い栄養素が含まれているため、積極的に食べてみてください。
キムチをたくさん食べて、免疫力を高めたいと思います。
ユーグレナ 鈴木
キムチに含まれるカプサイシンの刺激により、胃腸が荒れてしまうケースもあります。食べ過ぎには注意しましょう。
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。著書に『ミドリムシ博士の超・起業思考 ユーグレナ最強の研究者が語る世界の変え方』(日経BP)など。