お茶って身体に良いの?お茶に含まれる栄養素と期待できる効果について解説!
最近お茶をよく飲むんですけど、お茶に栄養は含まれているんですか?
ユーグレナ 鈴木
はい!お茶には身体に良い栄養素がいくつか含まれています!
そうなんですね!どんな栄養素が含まれているんですか?
ユーグレナ 鈴木
はい!それでは、お茶に含まれている栄養素について解説していきます!
お茶に含まれている栄養素
お茶にはさまざまな種類があり、身体に良い栄養素が多く含まれています。
以下で、多くのお茶に共通して含まれている栄養素について解説します。
カテキン
カテキンは緑茶などに多く含まれるポリフェノールの一種で、お茶特有の苦み、渋み成分のもとになります。カテキンには殺菌作用が期待できます。
このカテキンの殺菌作用は、お寿司屋さんでも利用されています。
お寿司屋さんで、生魚と一緒にカテキンの含まれたお茶を出すことでお腹を壊すことを防いでいるのです。
また、カテキンの殺菌作用によって、インフルエンザなどの感染症を予防できる可能性も示唆されています。
カテキンが含まれているお茶を飲んで、風邪や感染症から身体を守るようにしていきましょう。
テアニン
テアニンは緑茶や紅茶に多く含まれるアミノ酸の一種で、爽やかな旨味や甘味を引き出す成分です。テアニンには自律神経のはたらきを抑制して、副交感神経を優位にする効果があるとされています。
副交感神経が優位になることでリラックス効果や、快適な睡眠の促進効果、集中力を高める効果が期待されています。
テアニンが含まれているお茶を飲むことで、上手く身体を休めることができるでしょう。
カフェイン
カフェインは緑茶、抹茶、煎茶などに多く含まれている苦味のもとになる成分です。カフェインは「アデノシン」という眠気の原因になる物質のはたらきを抑制する効果があるとされています。
このため、カフェインには眠気を覚ます効果が期待できます。
その他にも、カフェインには抗アレルギー作用、偏頭痛解消作用、脂肪燃焼効果などがあるとされています。
また、カフェインの抽出量は、お茶を抽出する時の温度や、抽出時間によって変化します。
カフェインは苦味があるので、抽出量が変化すると、お茶の味も変化するでしょう。
抽出する温度や時間によって味が変化するのもお茶の楽しみ方の一つかもしれません。
お茶にはたくさんの栄養素が含まれているんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!続いて、お茶に期待できる嬉しい効果について紹介していきます。
お茶に期待できる効果3選
お茶にはカテキンなどの身体に良い栄養素が含まれていました。
お茶の種類によって含まれる栄養素等も異なりますが、以下で多くのお茶に期待できる嬉しい効果について解説します。
花粉症予防
緑茶などのお茶にはカテキンが含まれています。
カテキンは花粉症などのアレルギー反応の原因となるマスト細胞の活性化を抑制し、鼻のかゆみや鼻づまりの原因であるヒスタミンの放出を抑えると考えられています。
このため、カテキンが含まれているお茶を飲むことで花粉症を予防できるでしょう。
風邪予防
緑茶などのお茶にはカテキンが含まれています。
このため、お茶を飲むことでインフルエンザなどの感染症や風邪を予防する効果が期待できます。
さらにカテキンには、免疫細胞を活性化する効果もあるとされているため、免疫力を上げるはたらきが期待されています。
カテキンが含まれているお茶を飲んで、風邪予防を心がけましょう。
高血圧予防
緑茶に含まれているカテキンと緑茶や紅茶に含まれているテアニンはともに、血管を拡張するはたらきがあるとされています。血管が拡張されると血管内の圧力が低下する傾向にあるため、高血圧を予防できるとされています。
高血圧は心筋梗塞や脳卒中の原因になってしまうこともあります。
カテキンやテアニンが含まれているお茶を飲んで、健康的な生活を目指していきましょう。
こんなにたくさんの嬉しい効果が期待できるんですね!でもお茶って色々種類がありますよね?
ユーグレナ 鈴木
そうですね!次に代表的なお茶の栄養素や期待できる効果について解説します!
お茶の種類別の栄養素と期待できる効果
ここまで多くのお茶に含まれている栄養素や期待できる効果について解説してきました。
しかし、一口にお茶といってもさまざまな種類があり、含まれている栄養素が違うこともあります。
以下で、さまざまなお茶に含まれている栄養素と期待できる効果について解説します。
麦茶
以下の表は、麦茶に含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0g | 65g |
炭水化物 | 0.3g | 320g |
脂質 | 0.1g | 50g |
食物繊維 | 0g | 21g |
ビタミンA | 0μg | 860μg |
ビタミンC | 0mg | 100mg |
ビタミンD | 0.3μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0mg | 6.0mg |
カリウム | 2mg | 3000mg |
マグネシウム | 0mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考に麦茶(し好飲料類/<その他>/麦茶/浸出液)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
麦茶は殻付きのまま煎った大麦の種子を、湯で煮出したり水で浸出した飲み物です。
また、麦茶にはアルキルピラジンという栄養素が含まれていて、アルキルピラジンには血液をサラサラにする効果があるとされています。
麦茶を飲んで、血行促進を目指しましょう。
また、麦茶の栄養については以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
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抹茶
以下の表は、抹茶に含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 29.6g | 65g |
炭水化物 | 39.5g | 320g |
脂質 | 5.3g | 50g |
食物繊維 | 38.5g | 21g |
ビタミンA | 2400μg | 860μg |
ビタミンC | 60mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 28mg | 6.0mg |
カリウム | 2700mg | 3000mg |
マグネシウム | 230mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考に抹茶(し好飲料類/<茶類>/(緑茶類)/抹茶/茶)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
抹茶は緑茶の一種で、茶葉を粉末にしたものをお湯に溶かした飲み物です。
抹茶には上で紹介した栄養素以外にルテインや葉酸、食物繊維などが含まれています。
ルテインは目を保護するはたらきが、葉酸は貧血を予防する効果などが期待できます。
抹茶を飲んで健康な身体作りを目指しましょう。
また、抹茶の栄養については以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
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ほうじ茶
以下の表は、ほうじ茶に含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0g | 65g |
炭水化物 | 0.1g | 320g |
脂質 | 0g | 50g |
食物繊維 | 0g | 21g |
ビタミンA | 0μg | 860μg |
ビタミンC | 0mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0mg | 6.0mg |
カリウム | 24mg | 3000mg |
マグネシウム | 0mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にほうじ茶(緑茶類)/ほうじ茶/浸出液)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
ほうじ茶とは茶葉を焙じた(ほうじた)飲み物です。
ほうじ茶は茶葉を焙じて作っているため、茶葉に含まれているアミノ酸と糖を焙じた時にピラジンが生成されます。
ピラジンはほうじ茶が持つ香りの成分であり、脳をリラックスさせたり、血液の流れを良くする血行促進の効果が期待できます。
また、ほうじ茶は含まれているカフェインの量が少ないことが特徴です。
そのため、日常的に飲んだり、妊婦の人、小さい子どもにもおすすめです。
また、ほうじ茶の栄養については以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
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紅茶
以下の表は、紅茶に含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.1g | 65g |
炭水化物 | 0.1g | 320g |
脂質 | 0g | 50g |
食物繊維 | 0g | 21g |
ビタミンA | 0μg | 860μg |
ビタミンC | 0mg | 100mg |
ビタミンD | 0.3μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0mg | 6.0mg |
カリウム | 8mg | 3000mg |
マグネシウム | 1mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考に紅茶(し好飲料類/<茶類>/(発酵茶類)/紅茶/浸出液)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
紅茶は茶の葉を乾燥させ、もみ込んで完全発酵させた飲み物です。
紅茶には上で紹介したような栄養素が含まれていますが、例えばアールグレイという種類の紅茶には、アロマにも使用される「ベルガモット」という成分が含まれています。
ベルガモットは柑橘系のすっきりした少し甘い香りで、ストレスを緩和する効果が期待されています。
疲れを感じたタイミングで、紅茶を飲みながら休憩することで、リラックスできるのではないでしょうか。
また、紅茶の栄養については以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
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お茶によって栄養素が違ったりするんですね!
ユーグレナ 鈴木
はい!栄養素や味の好みなどで選ぶことがおすすめです!
まとめ
当記事ではお茶に含まれている栄養素や、お茶に期待できる嬉しい効果について解説しました。
お茶を飲むことで、花粉症や風邪の予防につながることをご理解いただけたかと思います。
お茶にはさまざまな種類があるので、栄養素や味の好みなどで選んで飲むことがおすすめです。
ちなみにお茶に期待できる花粉症予防などの嬉しい効果は、ユーグレナにも期待できるという研究結果があります。
ユーグレナは、目を覚ますはたらきがあるカフェインを含んでいないため、就寝前に飲んでみるのもおすすめです。
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今日はお茶について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ、健康のためにもぜひお茶やユーグレナを飲んでみてください。
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。