ビールって実際どうなの?ビールに含まれる栄養素と期待できる効果について解説!
ビールって、色んな種類がありますよね。
ユーグレナ 鈴木
そうですね。ビールや発泡酒などは、飲料に含まれている麦芽比率などで分類されているんですよ!
そうなんですね!もっと詳しく教えてください!
ユーグレナ 鈴木
はい!それではまずビールの種類から説明していきますね!
ビールの種類
よくコンビニやスーパーでみかけることの多いビールですが、一概にビールといってもさまざまな種類が存在します。
特に、ビールと間違えられやすい発泡酒や、第3のビールや新ジャンルなどと呼ばれているものもあります。
以下では、ビール、発泡酒、第3のビールについて紹介していきます。
ビール
ビールの主な原料として知られているのは、大麦やホップ、水の他にも副原料としてお米やじゃがいもなどがあります。
ビールと定義される基準は、飲料に対する麦芽比率が50%以上で、麦芽の使用率が100%であるということです。
また、ビールの副原料であるお米やじゃがいもなどの合計重量がビールに使用された麦芽重量の5%以下である必要があります。
発泡酒
発泡酒の原料は、ビールと同じで大麦やホップなどを用いて製造されています。
ビールと発泡酒との違いは、ビールが飲料に対する麦芽比率が50%以上なのに対し、発泡酒の麦芽比率が50%未満であるということです。
また、麦芽比率が50%を越していたとしてもビールに使える原料以外のものを使用したり、規定量を超えた副原料を使用していると発泡酒として定義されます。
ビールと比べて発泡酒には、大麦の含有量が少ないために比較的お手頃な価格で手に入れられるものが多いです。
第3のビール
第3のビールや新ジャンルといわれているビールには、2種類あります。
一つ目は、飲料に用いた原材料の中で麦芽比率が50%未満の発泡酒にスピリッツなど別のアルコール飲料を加えたものです。
二つ目は、そもそもビールの主な原料である大麦を使わず、大豆やエンドウ豆などを発酵させて製造したものです。
第3のビールは、ビールや発泡酒に比べて飲料に含まれる麦芽の量が少ないため苦味が少なく飲みやすい口当たりが特徴です。
ビールといっても、これだけの種類があるのには驚きでした。
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!続いて、ビールの原料に含まれる栄養素について紹介していきますね!
ビールって身体に良いの?
以下の表は、ビールに含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.3g | 65g |
炭水化物 | 3.1g | 320g |
脂質 | 0g | 50g |
食物繊維 | 0g | 21g |
ビタミンA | 0μg | 860μg |
ビタミンC | 0mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0mg | 6.0mg |
カリウム | 34mg | 3000mg |
マグネシウム | 7mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にビール(し好飲料類/<アルコール飲料類>/(醸造酒類)/ビール/淡色)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
以下の表は、発泡酒に含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.1g | 65g |
炭水化物 | 3.6g | 320g |
脂質 | 0g | 50g |
食物繊維 | 0g | 21g |
ビタミンA | 2μg | 860μg |
ビタミンC | 0mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0mg | 6.0mg |
カリウム | 13mg | 3000mg |
マグネシウム | 4mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考に発泡酒(し好飲料類/<アルコール飲料類>/(醸造酒類)/発泡酒)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
※第3のビールについては、文部科学省の「食品成分データベースに」ないため、記載しておりません。
ビールには、上の表に記載しているような主要な栄養素はあまり多く含まれてませんが、新陳代謝を活発にする効果のあるビタミンB群などの身体に良い栄養素が含まれています。
しかし、ビールにはアルコールが含まれているため、摂取は控えめにすることが大切です。
なるほど!ビールにはビタミンB群などが含まれているんですね。
ユーグレナ 鈴木
そうなんです。次に、ビールの原料に含まれる栄養素について詳しく解説します!
ビールの原料に含まれている栄養素
ビールの主な原料として知られているのは、大麦やホップ、水の他にも副原料としてお米やじゃがいもなどがあります。
ビールや発泡酒などの種類によって、飲料に対する麦芽比率は異なりますが、基本的に使用されている原料に違いはありません。
それでは、ビールの原料に含まれている栄養素を紹介していきます。
β-グルカン
β-グルカンは、ビールの原料である大麦に含まれています。
この大麦に含まれているβ-グルカンは、水溶性の食物繊維です。
β-グルカンには、悪玉コレステロールや内臓脂肪を減らすはたらきがあります。
また、β-グルカンには腸内環境を整える働きもありますので、便秘で悩んでいるという人にも改善の効果が期待できるでしょう。
ビールの原料となる大麦にはβ-グルカンが豊富に含まれていますが、ビールを飲むことで十分な量のβ-グルカンが摂取できるとは限りません。
β-グルカンは大麦以外にもユーグレナなどから摂取することができるので、ビールだけに頼るのではなく普段の食事でβ-グルカンを取り入れるように心がけましょう。
ユーグレナについては以下の記事で詳しく説明しているのでそちらをご覧ください。
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ビタミンB群
ビールの主な原料となる大麦には、ビタミンB群も豊富に含まれています。
ビタミンB群には、体内に吸収された栄養素のエネルギー変換を助けるはたらきがあります。
そのため、体内の新陳代謝を活発にする効果が期待できます。
新陳代謝が活発になることで、粘膜や皮膚の健康を保つ手助けにもなります。
ビールの原料となる大麦にはビタミンB群が豊富に含まれていますが、ビールを飲むことで十分な量のビタミンB群が摂取できるとは限りません。
反対に、アルコールを普段から多く飲むとビタミンB1を多く消費してしまうため疲れやすくなってしまう可能性があります。
ビールだけに頼るのではなく、食べ物や飲み物からビタミンB群を摂取するように心がけてみましょう。
イソアルファ酸
ビールの主な原料となるホップには、イソアルファ酸も豊富に含まれています。
イソアルファ酸は、ビール独特の苦味を決めるものにもなります。
イソアルファ酸には、アルツハイマー病の進行を抑制する効果が期待できます。
ある研究によると、アルツハイマー病の症状を持つマウスにホップ由来のビール苦味成分であるイソアルファ酸を投与すると認知機能が改善されるという可能性が示唆されました。
しかし、ビールにはアルコールも含まれるのでビールだけに頼るのではなく普段の食生活や生活習慣を整えるよう心がけることが大切です。
なるほど、ビールの原料にはこれらの栄養素が含まれているんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!続いて、ビールに期待できる効果について解説していきますね!
ビールに期待できる効果3選
上記で紹介したように、ビールの主な原料となる大麦やホップなどには豊富な栄養素が含まれています。
以下で、ビールに含まれる栄養素に期待できる効果について解説していきます。
女性ホルモンバランスの改善
ビールに含まれているホップは、昔から民間薬として使われてきた植物です。
このホップには、フィストロゲンという女性ホルモンと似たはたらきをする栄養素が含まれています。
このため、更年期障害を軽減したり、髪や肌のつやを保ったりという効果が期待できます。
また、ホップには鎮静作用、催眠作用、抗菌作用、健胃作用、食欲増進などの効果もあるとされています。
しかし、一般的に女性は男性よりもアルコールの分解速度が遅いといわれているのでビールだけに頼るのではなく、食事や生活習慣などから改善するよう心がけましょう。
動脈硬化の予防
ビールに含まれている豊富なビタミンB群は、単体ではたらくのではなくそれぞれがお互いに協力しあって作用します。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や身体に溜まった老廃物の代謝などの役割があります。
中でも、ビタミンB2には脂質の分解や除去するはたらきがあり、動脈硬化の予防が期待できます。
さらに、マウスを用いたある研究でも、ビールの原料であるホップに含まれるキサントフモールが動脈硬化の予防が期待できるということが示唆されました。
しかし、ビールにはアルコールが含まれているので飲みすぎはかえって動脈硬化の原因となってしまいます。
そのため、ビールだけに頼るのではなく普段の食生活などを見直してバランスの良い食生活を目指すように心がけましょう。
尿路結石の改善
ビールの約9割は水でできており、利尿作用があるビールを飲むことで尿道の結石が小さいうちは尿とともに結石が体外へ排出されることがあります。
しかし、アルコールであるビールを飲みすぎてしまうと逆に結石を作りやすくしてしまうので、たくさん飲むのではなく適量を飲むように心がけましょう。
また、ビールによる利尿作用で脱水症状を引き起こす場合もあるので注意が必要です。
尿路結石の改善のためには、ビールだけに頼るのではなく水やお茶などの水分を積極的に摂るようにすることが大切です。
なるほど!ビールにはこれらの効果に期待ができるんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!ですが、基本的にはビールに頼るだけでなく普段の食生活からバランス良く栄養素を摂取するように心がけることが大切です。
ビールを飲むと太る?
ビールを飲むと太ってしまうというイメージがある方は多いのではないでしょうか。
「ビール腹」という言葉があるくらいですが、実は太ってしまう大きな原因はビールではなくおつまみなのです。
ビールに含まれるアルコールを摂取すると胃液が分泌されるため、胃のはたらきが活発になります。
すると、食欲が出ておつまみを食べ過ぎてしまい、太る原因になるのです。
肥満を防ぐためにも、ビールの量だけでなくおつまみの量にも注意するようにしましょう。
ビールに含まれるアルコールが食欲を増大させるんですね。
ユーグレナ 鈴木
おつまみの量には注意しつつ、脂肪がつかないように運動もすると良いでしょう。
ビールを飲む際の注意点
上記では、ビールにはβ-グルカンなどの栄養素が含まれていて、いくつかの効果が期待できることを紹介しました。
しかし、ビールを飲む際には注意するべき点があります。
特にビールに含まれているアルコールの摂取には気をつけなければいけません。
厚生労働省によると、適切なアルコールの摂取量は1日平均で20g(ビール中瓶1本分)程度だとしています。
ビールを飲む際にはアルコールの摂取量を気にするようにしましょう。
また、ビールを一度に大量に飲むと急性アルコール中毒になって、意識がはっきりしないといった症状があらわれることがあるので注意が必要です。
そして、アルコールは肝臓で分解されるため、アルコールの過剰摂取が続くと、肝臓に負担がかかって肝臓病になる場合があります。
急性アルコール中毒や肝臓病にならないように、ビールの飲みすぎには十分に気をつけることが大切です。
ビールの飲み方や適量を守るなどして、安全に楽しくビールを飲むようにしましょう。
やっぱりアルコールであるビールの飲みすぎには気をつけないといけませんね…
ユーグレナ 鈴木
そうですね。適量であれば問題ないので、たまには1日の終わりにビールを飲んでみてもいいかもしれませんね!
まとめ
当記事ではビールに含まれている栄養素や、ビールに期待できる効果について解説しました。
ビールには、身体に良い栄養素も含まれてはいますが、アルコールが含まれているため飲みすぎには気をつけましょう。
また、ビールだけで十分な栄養を摂取するのは不可能なので、その他の食品で栄養を摂取することを心がけましょう。
そして、栄養を適切に摂取する上で、ユーグレナがおすすめです。
ユーグレナにもビタミンやミネラルなど、59種類もの栄養素がバランス良く含まれています。
ユーグレナに含まれている成分や、ユーグレナに期待できる嬉しい効果について、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
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今日はビールについて教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
ビールの飲みすぎには十分注意してくださいね!健康のためにも栄養素が豊富に含まれたユーグレナも、ぜひ生活に取り入れてみてください!
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。著書に『ミドリムシ博士の超・起業思考 ユーグレナ最強の研究者が語る世界の変え方』(日経BP)など。