ふぐって身体に良いの?ふぐに含まれる栄養素と期待できる嬉しい効果について解説!
ふぐが身体に良いって聞くんですけど、本当ですか?
ユーグレナ 鈴木
ふぐには身体に良い栄養素が含まれていますが、毒も含まれているので注意する必要があります!
そうなんですね!ふぐについてもっと詳しく教えてください!
ユーグレナ 鈴木
はい!まずはふぐに含まれている栄養素について解説していきます!
ふぐって身体に良いの?
以下の表は、ふぐに含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 18.9g | 65g |
炭水化物 | Tr g | 320g |
脂質 | 0.4g | 50g |
食物繊維 | 0g | 21g |
ビタミンA | 7μg | 860μg |
ビタミンC | 0mg | 100mg |
ビタミンD | 6.0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0.6mg | 6.0mg |
カリウム | 470mg | 3000mg |
マグネシウム | 24mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にふぐ(魚介類/<魚類>/(ふぐ類)/まふぐ/生)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
※Tr:栄養素の含有量が最小記載量の1/10以上かつ5/10未満という意味です。
ふぐには、三大栄養素のひとつであるたんぱく質が多く含まれています。
ご飯や納豆と一緒に食べると、1回の食事で十分な量の三大栄養素を摂取することができるでしょう。
その他にも、高血圧を予防するカリウムや肝機能を高めるタウリンなどの栄養素も含まれています。
なるほど!ふぐにはたんぱく質やカリウム、タウリンなどが含まれているんですね。
ユーグレナ 鈴木
そうなんです。次にふぐに含まれる栄養素について詳しく解説していきます!
ふぐに含まれる栄養素
ふぐには、身体に良いさまざまな栄養素が含まれています。
以下で、具体的にどのような栄養素がふぐに含まれているのか解説します。
たんぱく質
ふぐには、たんぱく質が含まれています。
たんぱく質は血液や皮膚、筋肉、内臓などを構成するための栄養素です。
たんぱく質は、身体の中で分解されアミノ酸に変わります。
分解されたアミノ酸には血液、皮膚、筋肉、内臓などを構成するはたらきがあるのです。
また、アミノ酸には体内に入ってきた細菌やウイルスなどと戦ってくれる役割もあります。
そのため、たんぱく質が不足してしまうと免疫力が低くなってしまう可能性があります。
健康的な生活のためにも、たんぱく質を摂取できる肉や魚、卵や大豆などをバランス良く食事に取り入れるように心がけることが大切です。
カリウム
ふぐには、カリウムが含まれています。
カリウムは余分な塩分を排出するはたらきがあり、塩分の摂りすぎなどを調整してくれることにより、高血圧の予防や改善の効果が期待できます。
カリウムは多くの食べ物に含まれているため、日常生活を送っている中で健康に悪影響が出るほど不足することはありません。
しかし、厚生労働省が発表した日本人のカリウムの1日当たりの食事摂取基準に、同じく厚生労働省が発表した日本人のカリウムの1日当たりの平均摂取量は届いていません。
ですので、高血圧が気になる人は、少し意識してカリウムを摂取するよう心がけましょう。
ビタミンD
ふぐには、ビタミンDが含まれています。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進してくれる成分で、日光を浴びることによって体内で合成することができます。
カルシウムの吸収が促進されることで丈夫な骨を作り出したり、筋肉の発達にも作用します。
食品からビタミンDを摂取しようとした場合にはきのこや魚類などの限られた食品からしか摂取することができませんので意識して摂取するよう心がけましょう。
ビタミンB6
ふぐには、ビタミンB6が含まれています。
ビタミンB6は、たんぱく質の吸収に欠かせない栄養素です。
たんぱく質を多く摂取しても、ビタミンB6を摂取していないとたんぱく質をうまく身体に吸収できません。
身体を構成する重要な要素であるたんぱく質が不足すると、身体機能に影響をきたし、免疫力の低下につながることがあります。
ですので、免疫力を保つためには、ビタミンB6もバランスよく摂取する必要があるのです。
さらに、ビタミンB6が不足すると免疫力が低下するだけでなく、口内炎や結膜炎といった皮膚や粘膜の異常やけいれんや手足のしびれという神経の異常が起こります。
つまり、免疫力を上げるだけでなく、これらの症状を予防するためにもビタミンB6の摂取は欠かせません。
亜鉛
ふぐには、亜鉛が含まれています。
亜鉛は酵素を構成する成分で、人間が健康に活動する上では重要な栄養素です。
酵素は、栄養素を吸収したり、栄養をエネルギーに変えたりと、人間の体内で起きるさまざまな化学反応の際に必要なものだとされています。
さらに、亜鉛は体内で作ることができない「必須微量ミネラル」でもあるため、食べ物から摂取するよう心がけましょう。
タウリン
ふぐにはタウリンが含まれています。
タウリンは肝臓や心臓の機能を高めたり、消化器官の中でコレステロールの吸収を抑えるはたらきがあるとされています。
また、タウリンは水溶性の栄養素です。
このため、タウリンを効率良く摂取する上で、タウリンが多く含まれている食材を煮て調理した際は、煮汁も一緒に飲んでみるのもおすすめです。
また、ここまでふぐの栄養素について解説をしてきましたが、さまざまな栄養を摂取するにはユーグレナもおすすめです。
ユーグレナには今回紹介したたんぱく質やカリウム、ビタミンD、ビタミンB6、亜鉛などを含む59種類の栄養素がバランス良く含まれています。
ユーグレナに含まれている成分や、ユーグレナに期待できる嬉しい効果について、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
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ふぐにはこれらの栄養素が含まれているんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!次にふぐに期待できる嬉しい効果を紹介します!
ふぐに期待できる嬉しい効果4選
上記で、ふぐに含まれている身体に良い栄養素について紹介しました。
以下で、これらの栄養素に期待できる嬉しい効果について解説していきます。
筋肉を作る
ふぐには、たんぱく質が含まれています。
たんぱく質は、健康維持に欠かせない三大栄養素の一つです。
上記で紹介したように、たんぱく質には筋肉を作る効果が期待できます。
筋トレ前後にたんぱく質を摂ることでより効率的に筋肉を増やせるため、身体を鍛えたいという人におすすめです。
筋肉を付けたい人は、筋トレ運動だけでなく、同時にたんぱく質を摂取することを意識しましょう。
美肌効果
ふぐの皮や骨の周りにはコラーゲンが多く含まれています。
肌のハリはコラーゲンによって支えられていて、コラーゲンが減少すると肌のハリが保てず、シワとなってしまいます。
そのため、コラーゲンを摂取することによってシワを予防する効果が期待できるのです。
高血圧予防
高血圧の原因の一つとして、塩分の摂りすぎがあげられます。
そして、ふぐに含まれているカリウムには身体から余分な塩分を排出するはたらきがあるとされています。
カリウムは多くの食べ物に含まれているため、日常生活の中で不足することは基本的にはありませんが、高血圧が気になる人は少し意識してカリウムを摂取するようにしましょう。
また、そもそも高血圧の原因として肥満やストレス、喫煙などの、普段の生活習慣に関わるものもありますので、日頃の生活の中で気をつけるようにしましょう。
肝機能を高める
ふぐには、タウリンが含まれています。
タウリンは肝細胞の再生を促進するはたらきがあります。
肝細胞は肝臓の6割を占める細胞で、さまざまな栄養素を蓄えたり、栄養素を身体に必要なものに変換し送り出すはたらきがあります。
また、タウリンには、肝臓で胆汁の分泌を助けるはたらきがあるとされています。
胆汁は肝臓で作られる液体で、脂肪の分解や脂溶性ビタミンの消化と吸収を助けるはたらきがあります。
このようにタウリンには肝細胞の再生を促進したり、胆汁の分泌を助けたりと肝臓の機能を高める効果が期待できます。
タウリンを摂取して、健康的な生活を目指しましょう。
なるほど!ふぐにはいくつかの効果が期待できるんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!ぜひふぐを食べてみてください!
ふぐの毒について
ここまでふぐに含まれている身体に良い栄養素や嬉しい効果について解説をしてきました。
しかし、ふぐには猛毒が含まれていることにも注意しなくてはなりません。
ふぐの毒はテトロドトキシンという毒で、毎年数名が死亡するなど死亡率が高いことが特徴です。
また、毒の有無や強さはふぐの種類や部位によって異なります。
外見が似ていても毒を持つ部位が違うということがあるため、ふぐの調理には専門的な知識や技術が必要になってきます。
そのため、釣ったふぐなどを素人が調理するのは非常に危険ですので、必ず専門の資格を持った人が調理したものを食べるようにしましょう。
死亡する人がいるほど危険な毒なんですね...
ユーグレナ 鈴木
はい。十分に気をつけましょう!
まとめ
当記事ではふぐに含まれている栄養素や、ふぐに期待できる嬉しい効果について解説しました。
ふぐを食べることで、美肌効果や高血圧予防につながることをご理解いただけたかと思います。
ふぐの持つ毒には十分に注意しながら、さまざまな嬉しい効果が期待できるふぐをぜひ食べてみてください。
今日はふぐについて教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ、健康のためにも、栄養素を豊富に含んだふぐやユーグレナを生活に取り入れてみてください。
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。著書に『ミドリムシ博士の超・起業思考 ユーグレナ最強の研究者が語る世界の変え方』(日経BP)など。