スイカって身体に良いの?スイカに含まれる栄養素と期待できる嬉しい効果について解説!
最近スイカを食べたんですけど、スイカに栄養は含まれているんですか?
ユーグレナ 鈴木
スイカには三大栄養素こそあまり含まれていませんが、β-カロテンなどの栄養素が含まれているんですよ!
そうなんですね!スイカについてもっと詳しく教えてください!
ユーグレナ 鈴木
はい!まずはスイカに含まれている栄養素について解説していきます!
スイカって身体に良いの?
以下の表は、スイカに含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.6g | 65g |
炭水化物 | 9.5g | 320g |
脂質 | 0.1g | 50g |
食物繊維 | 0.3g | 21g |
ビタミンA | 69μg | 860μg |
ビタミンC | 10mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0.1mg | 6.0mg |
カリウム | 120mg | 3000mg |
マグネシウム | 11mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にスイカ(果実類/すいか/赤肉種/生)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
スイカは、三大栄養素の含有量が低いので、スイカだけで主要な栄養素の推奨量を摂取するのはむずかしいといえます。
ですが、スイカには身体の中でビタミンAに変換されるβ-カロテンや、抗酸化作用があるリコピンなどが含まれているのです。
なるほど!スイカには代表的な栄養素が含まれていないんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうですね!しかし、スイカに含まれる栄養素は他にあるので詳しく解説していきます!
スイカに含まれる栄養素について詳しく解説
スイカには、三大栄養素こそ含まれていませんが、その他に身体に良い栄養素がいくつか含まれています。
以下で、スイカに含まれている栄養素について詳しく解説します。
β-カロテン
スイカにはβ-カロテンが含まれています。
β-カロテンは身体の中でビタミンAに変換されるとされています。
そのため、β-カロテンにもビタミンAと同様に暗い場所で視力を保つ効果が期待されているのです。
また、ビタミンAとしての機能の他にも、β-カロテンには抗酸化作用があるので、身体の酸化を防ぐはたらきがあるとされています。
そのため、β-カロテンの摂取には酸化が原因となる、肌荒れや動脈硬化の予防が期待できます。
β-カロテンを摂取して、健康的な生活を目指しましょう。
リコピン
スイカにはリコピンが豊富に含まれています。
リコピンは動植物に広く存在する黄色または赤色の色素成分であるカロテノイドの一種で、抗酸化作用があります。
リコピンはカロテノイドの中でも抗酸化作用が強く、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍以上ともいわれているのです。
抗酸化作用がはたらくと、免疫力が下がる原因となる活性酸素を取り除くので、結果的に免疫力を保つことにつながります。
また、抗酸化作用は老化や動脈硬化、がんなどの生活習慣病の予防効果が期待できるともいわれています。
シトルリン
スイカには、シトルリンというアミノ酸が含まれています。
シトルリンは、スイカから発見された栄養素で、ウリ科の植物に多く含まれています。
シトルリンには、血管を拡張させる役割を持つ一酸化窒素の産生を助けるはたらきがあります。
シトルリンが血流を改善することで、むくみや冷え性の改善などの効果が期待できます。
しかし、シトルリンは皮に含まれていることが多いので、生のスイカからシトルリンを摂取するのはむずかしいです。
ですので、スイカの皮を浅漬けにしたり、刻んでサラダにするなど、食べ方を工夫して食べるようにしましょう。
なるほど!スイカにはこのような栄養素も含まれているんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!続いて、スイカに期待できる嬉しい効果について解説していきますね!
スイカに期待できる嬉しい効果2選
上記で紹介したように、スイカにはβ-カロテンやリコピンなどの身体に良い栄養素が含まれています。
それでは、スイカにはどのような効果があるのでしょうか。
以下で、スイカに期待できる嬉しい効果について解説していきます。
美肌効果
スイカには、リコピンやβ-カロテンが含まれています。
リコピンはメラニンの生成を抑えるはたらきがあります。
メラニンは皮膚や髪に含まれる色素で、紫外線から皮膚の細胞を守るはたらきがありますが、メラニンが過剰に生成されてしまうと、シミの原因になることがあります。
ですので、適度にリコピンを摂取することを心がけましょう。
そして、β-カロテンは肌の新陳代謝を促進する効果が期待できる栄養素です。
そのため、β-カロテンを摂取することで肌の乾燥などを抑えることができるでしょう。
リコピンやβ-カロテンを摂取して、美肌を目指しましょう。
また、ユーグレナにもβ-カロテンを含むさまざまな身体に良い栄養素が含まれています。
リコピン以外にも、さまざまな栄養素をバランス良く摂取することで、肌の免疫を高める効果が期待できますので、ぜひユーグレナを摂取してみてください。
ユーグレナと肌の関係については、以下の記事をご覧ください。
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むくみ改善
スイカには、シトルリンというアミノ酸が含まれています。
シトルリンには、血管を拡張させる役割を持つ一酸化窒素の産生を助けるはたらきがあります。
むくみは、身体の中に余分な水分や老廃物が溜まることが原因で引き起こされます。
そのため、シトルリンが血流を改善することで、余分な水分や老廃物が排出され、むくみや冷え性の改善などの効果が期待できます。
むくみや冷え性の改善のためにも、シトルリンの摂取を心がけましょう。
なるほど!スイカを食べるとこのような嬉しい効果が期待できるんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!ぜひスイカを食生活の中に取り入れてみてください!
スイカを食べる際の注意点
身体に良い栄養素が含まれているスイカですが、スイカによる口腔アレルギーには注意が必要です。
口腔アレルギーとは、生野菜や果物に含まれるアレルギーの原因物質が口の中の粘膜に触れて起こるアレルギー反応です。
生野菜や果物のアレルギー物質は花粉のアレルギー物質と構造が似ているので、花粉症の人が生野菜や果物を食べたときに口腔アレルギーが発症する可能性があります。
口腔アレルギーを発症すると、唇や舌、口の中やのどに、かゆみやしびれなどがあらわれ、多くは食後しばらくすると自然に収まります。
スイカのアレルギー物質はイネやブタクサのアレルギー物質と似ているため、イネとブタクサの花粉アレルギーを持っている人は、スイカによる口腔アレルギーを発症しやすい傾向があります。
なるほど、イネやブタクサの花粉アレルギーを持っている人は注意をしなければいけないんですね…
ユーグレナ 鈴木
そうなんです。他の果物でも口腔アレルギーを発症してしまう場合があるので、口の中がかゆくなったらすぐ食べるのをやめるようにしてください!
まとめ
当記事ではスイカに含まれている栄養素や、期待できる嬉しい効果などについて解説しました。
スイカには美肌効果などが期待できることを理解いただけたかと思います。
皆さんもぜひ、さまざまな栄養素が含まれているスイカを食べてみてください。
今日はスイカについて教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ、健康のためにもぜひスイカやユーグレナを食べてみてください。
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。