低栄養とは?高齢者が低栄養になってしまう原因や症状、対策について解説!
最近祖父のご飯を食べる量が減っているようで心配で...
ユーグレナ 鈴木
ご飯を食べる量が少ないと、低栄養になってしまう可能性があるので注意が必要ですよ!
低栄養ってなんですか?詳しく教えてください!
ユーグレナ 鈴木
はい!それではまず、低栄養とはなにか解説をしていきます!
低栄養とは
低栄養とは健康な身体を維持し、動かすための栄養素が不足している状態のことを指します。
お年寄りの人は低栄養になると、寝たきりになったり、介護が必要になったりというリスクがあります。
また、低栄養の基準に関して、厚生労働省が発表している健康日本21によると、お年寄りの人の低栄養の定義はBMIが20以下の人とされています。
健康な身体を維持し、動かすための栄養素が不足している状態のことを低栄養っていうんですね。
ユーグレナ 鈴木
はい!次に低栄養となってしまう原因を解説をしていきます!
低栄養となってしまう3つの原因
低栄養となってしまう原因は大きく分けて3つあります。
以下で低栄養となってしまう原因を紹介します。
身体的な原因
低栄養となってしまう原因の一つとして、身体的な原因が挙げられます。
人は加齢に伴ってさまざまな身体の機能が低下していきます。
具体的には、噛む力や飲み込む力、消化機能や味覚が低下してしまいます。
その結果、食べることが億劫になり、食欲が低下し、身体に必要な栄養素が不足してしまうことがあるのです。
また、身体の機能が低下し運動量が少なくなっているため、お腹が空かず、食欲が低下するということもあります。
社会的な原因
低栄養となってしまう原因として、社会的な原因も挙げられます。
例えば住んでいる場所から食料品店が遠かったり、免許証の返納などで交通手段が制限されていたりすると、自然と食料品を買いに行く頻度が少なくなってしまいます。
すると、日持ちのしない生鮮食品を避け、保存しやすい加工食品を購入することが多くなることがあります。
そして、摂取することのできる栄養素が大きく偏り、低栄養となってしまうことがあります。
精神的な原因
低栄養となってしまう原因として、精神的な原因も挙げられます。
精神的な原因というのは、例えば、配偶者やペットの死などから、精神的なストレスとなり、食欲が低下してしまうというケース等です。
また、加齢に伴って身体の機能が低下すると、以前できていたことができなくなったという精神的なストレスを感じることもあります。
さらに加齢により認知機能が低下すると、同じ食品を何度も買ったり、同じ料理を作ったりということもあります。
同じ食品や料理を食べ続けていると栄養素が偏ってしまい、低栄養となってしまうのです。
単純にご飯を食べる量が減っているからと思っていたんですが、さまざまなことが原因で低栄養になってしまうんですね...
ユーグレナ 鈴木
そうですね。次に低栄養になった際の症状を解説していきます!
低栄養の症状
低栄養になってしまうと身体にさまざまな症状があらわれます。
以下で、具体的にどんな症状が表れるのかを紹介します。
体重の減少
まず一番わかりやすい症状として、体重が減少します。
身体に必要な栄養が足りていないと脂肪や筋肉などを分解してエネルギーに変えようとします。
そうすることで脂肪や筋肉量が減少し、体重が減少してしまうのです。
体力の低下
先ほど解説したように、低栄養になると筋肉量が減少してしまいます。
筋肉量が減少すると、歩くスピードが遅くなったり長い時間歩くことが辛くなったりと、体力が低下していきます。
このようにして体力が低下していくと、社会的な原因で解説をしたように、買い物に行く頻度がさらに減ってしまい、悪循環に陥ってしまいます。
また筋肉量が減ると、噛む力や飲み込む力も落ちてしまうため食欲が落ちてしまうということもあります。
免疫力の低下
栄養が足りていない、筋肉量が減っていると免疫力が落ちてしまいます。
免疫力が落ちてしまうと、風邪を引きやすくなってしまったり、病気になりやすくなってしまいます。
また、風邪や病気になってしまったあとに治りにくくもなってしまうのです。
こんなにさまざまな症状があるんですね。
ユーグレナ 鈴木
はい。次に低栄養にならないための対策を解説をしていきます!
低栄養にならないための2つの対策
ここまで低栄養になってしまう原因やなってしまった際の症状について解説してきました。
では低栄養にならないようにするためにはどうすればよいのか解説します。
栄養バランスの良い食事を摂る
低栄養にならないためには、とにかく栄養バランスの良い食事を、1日3食しっかりと食べるようにすることが大切です。
また、大切な栄養素として、五大栄養素というものがあります。
五大栄養素とは炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの5つからなる栄養素を表す言葉です。
五大栄養素はそれぞれエネルギーの元になったり、身体を作ったり、身体の調子を整えるはたらきがあります。
低栄養にならないためにも、五大栄養素のバランスを意識して食事を摂るようにしてみましょう。
栄養バランスの良い食事については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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間食や栄養補助食品を取り入れる
お年寄りの人は1回の食事であまり量を食べられないということもあるかと思います。
その場合には間食を取り入れてみたり、栄養補助食品などを活用して、食べる量や栄養を確保しましょう。
また、栄養補助食品として効率良くさまざまな栄養を摂取することができるユーグレナがおすすめです。
ユーグレナには不足しやすいカルシウムなどの栄養素を含んだ59種類の栄養素がバランス良く含まれています。
ユーグレナに含まれている成分や、ユーグレナに期待できる嬉しい効果について、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
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間食や栄養補助食品を取り入れるように勧めてみます!
ユーグレナ 鈴木
はい!食べる料理にも気を使ってあげましょう!
まとめ
当記事では低栄養について、原因や症状、対策について解説をしてきました。
低栄養とは健康な身体を維持し、動かすための栄養素が不足している状態ではありますが、さまざまな原因があります。
そして低栄養になってしまうと、体重が減少するなどの不調が出てしまうので気をつける必要があります。
しっかりと栄養をバランス良く摂取できるように身の回りの人も気を使ってあげましょう。
今日は低栄養について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ低栄養にならないために周りの人も気をつけてあげましょう!
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。