果物って身体に良いの?果物に含まれる栄養素を果物の種類別に紹介!
よく果物を食べるんですけど、果物にはどんな栄養素が含まれているんですか?
ユーグレナ 鈴木
果物にはビタミンCやβ-カロテンなど、さまざまな栄養素が含まれているんですよ!
そうなんですね!果物の栄養素についてもっと詳しく教えてください!
ユーグレナ 鈴木
はい!まずは果物に含まれている主な栄養素について解説していきます!
果物に含まれている主な栄養素
身体に良い栄養素が含まれている果物ですが、具体的にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
以下では、果物に含まれている代表的な栄養素を紹介していきます。
ビタミンC
レモンやいちごなどの果物にはビタミンCが含まれています。
ビタミンCには、抗酸化作用があり風邪などの病気に対する抵抗力を強めるはたらきがあります。
さらにビタミンCが持つ抗酸化作用には、シミやシワを防ぐはたらきがあるため美肌の効果にも期待ができます。
美肌を目指すためにも、ビタミンCを意識して摂取するよう心がけましょう。
β-カロテン
メロンやスイカなどの果物にはβ-カロテンが含まれています。
β-カロテンは身体の中でビタミンAに変換されるとされています。
そのため、β-カロテンにもビタミンAと同様に暗い場所で視力を保つ効果が期待されているのです。
また、ビタミンAとしての機能の他にも、β-カロテンには抗酸化作用があるので、身体の酸化を防ぐはたらきがあるとされています。
そのため、β-カロテンの摂取には酸化が原因となる、肌荒れや動脈硬化の予防が期待できます。
β-カロテンを摂取して、健康的な生活を目指しましょう。
クエン酸
レモンなどの果物にはクエン酸が含まれています。
クエン酸は、「酸」とつくことからわかるように酸味のもとになる成分です。
クエン酸は体内でエネルギーを作り出すはたらきがあります。
人が活動するのに必要なエネルギーはミトコンドリアという細胞内の構造の一つで作られます。
そしてミトコンドリアでエネルギーを作り出す際にクエン酸が必要になるのです。
クエン酸は体内で不足することは少ないですが、不規則な食生活などを続けているとはたらきが弱くなってしまい、エネルギーをうまく作り出せなくなってしまいますので気をつけましょう。
アントシアニン
ザクロやブルーベリーなどの果物にはアントシアニンが含まれています。
アントシアニンは眼精疲労の軽減、白内障や緑内障といった目の病気を予防する効果が期待できます。
アントシアニンを摂取して、目の健康を目指しましょう。
葉酸
キウイなどの果物には葉酸が含まれています。
葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるはたらきがあります。
そのため、葉酸には貧血を予防する効果が期待できます。
貧血の症状としては、めまいや立ちくらみなどがあげられます。
このような症状がある人は、葉酸を摂取することで、貧血の症状が和らぐかもしれません。
また、葉酸は熱に弱い栄養素なので効率良く摂取する上で、加熱する必要がないキウイなどの果物を食べてみるといいでしょう。
また、ここまで果物の栄養素について解説をしてきましたが、さまざまな栄養を摂取するにはユーグレナもおすすめです。
ユーグレナには葉酸を含んだ59種類の栄養素がバランス良く含まれています。
ユーグレナに含まれている成分や、ユーグレナに期待できる嬉しい効果について、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
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なるほど!果物にはこのような栄養素が含まれているんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!続いて、果物の種類別の栄養素と期待できる嬉しい効果について解説します!
果物の種類別の栄養素と期待できる嬉しい効果
上記で紹介したように、それぞれの果物にはビタミンCやβ-カロテンなどの身体に良い栄養素が含まれています。
以下で、果物の種類別の栄養素と期待できる嬉しい効果について解説していきます。
柿
以下の表は、柿に含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.4g | 65g |
炭水化物 | 15.9g | 320g |
脂質 | 0.2g | 50g |
食物繊維 | 1.6g | 21g |
ビタミンA | 35μg | 860μg |
ビタミンC | 70mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0.1mg | 6.0mg |
カリウム | 170mg | 3000mg |
マグネシウム | 6mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考に柿(果実類/かき/甘がき/生)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
柿には、三大栄養素こそあまり含まれていませんが、タンニンやビタミンCなどの栄養素が含まれています。
タンニンには抗酸化作用があるので、身体の酸化を防ぐはたらきがあるとされています。
そのため、タンニンの摂取には酸化が原因となる動脈硬化などの予防が期待できます。
また、柿にはビタミンCが含まれているため美肌効果も期待できるのです。
柿ついては以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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りんご
以下の表は、りんごに含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.1g | 65g |
炭水化物 | 15.5g | 320g |
脂質 | 0.2g | 50g |
食物繊維 | 1.4g | 21g |
ビタミンA | 1μg | 860μg |
ビタミンC | 4mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0.1mg | 6.0mg |
カリウム | 120mg | 3000mg |
マグネシウム | 3mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にりんご(果実類/りんご/皮なし/生)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
りんごには、三大栄養素こそあまり含まれていませんが、ペクチンやリンゴ酸などの栄養素が含まれています。
ペクチンは食物繊維の一種で、腸内細菌のはたらきを助けます。
そのため、ペクチンを摂取する事で腸内環境を整える効果が期待できます。
また、リンゴ酸は疲労の原因になる乳酸の分解を促します。
そのため、リンゴ酸を摂取することで疲労を軽減する効果が期待できます。
りんごついては以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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みかん
以下の表は、みかんに含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.7g | 65g |
炭水化物 | 11.5g | 320g |
脂質 | 0.1g | 50g |
食物繊維 | 0.4g | 21g |
ビタミンA | 92μg | 860μg |
ビタミンC | 33mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0.4mg | 6.0mg |
カリウム | 150mg | 3000mg |
マグネシウム | 10mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にみかん(果実類/(かんきつ類)/うんしゅうみかん/砂じょう/普通/生)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
みかんには、三大栄養素こそあまり含まれていませんが、ビタミンCが含まれています。
ビタミンCは白血球のはたらきを助ける効果が期待できます。
白血球は、体内に侵入したウイルスから身体を守るはたらきがあるとされている血液細胞です。
ビタミンCが含まれているみかんを食べると、免疫力を上げる効果が期待できるため、風邪やインフルエンザなどの感染症予防におすすめです。
みかんついては以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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パイナップル
以下の表は、パイナップルに含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.6g | 65g |
炭水化物 | 13.7g | 320g |
脂質 | 0.1g | 50g |
食物繊維 | 1.2g | 21g |
ビタミンA | 3μg | 860μg |
ビタミンC | 35mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0mg | 6.0mg |
カリウム | 150mg | 3000mg |
マグネシウム | 14mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にパイナップル(果実類/パインアップル/生)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
パイナップルには、三大栄養素こそあまり含まれていませんが、ビタミンCやブロメラインが含まれています。
ブロメラインはたんぱく質を分解し、消化吸収を助けるはたらきが期待されています。
そのため、たんぱく質が多く含まれている肉料理などと一緒にブロメラインを摂取することで、胃もたれの予防が期待できます。
ただし、ブロメラインは熱に弱い栄養素のため、加熱処理がされている缶詰や酢豚にパイナップルを入れて調理するという場合にはあまり効果が期待できません。
パイナップルついては以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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いちご
以下の表は、いちごに含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.9g | 65g |
炭水化物 | 8.5g | 320g |
脂質 | 0.1g | 50g |
食物繊維 | 1.4g | 21g |
ビタミンA | 1μg | 860μg |
ビタミンC | 62mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0.4mg | 6.0mg |
カリウム | 170mg | 3000mg |
マグネシウム | 13mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にいちご(果実類/いちご/生)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
いちごには、三大栄養素こそあまり含まれていませんが、ビタミンCや葉酸が含まれています。
葉酸は赤血球の生産を助けるはたらきがあるとされています。
そのため、葉酸を摂取することで貧血予防につながるでしょう。
また、ビタミンCは鉄分の吸収を助けるはたらきが期待できます。
そのため、鉄分と一緒にビタミンCを摂取することで、鉄分の不足による貧血を予防できるかもしれません。
いちごついては以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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ぶどう
以下の表は、ぶどうに含まれている栄養素と、毎日の摂取が推奨される代表的な栄養素をまとめたものです。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
たんぱく質 | 0.4g | 65g |
炭水化物 | 15.5g | 320g |
脂質 | 0.1g | 50g |
食物繊維 | 0.5g | 21g |
ビタミンA | 1μg | 860μg |
ビタミンC | 2mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0.1mg | 6.0mg |
カリウム | 130mg | 3000mg |
マグネシウム | 6mg | 340mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にぶどう(果実類/ぶどう/皮なし/生)100gあたりの値を記載しております。
※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「
日本人の食事摂取基準(2020年版)
」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
ぶどうには、三大栄養素こそあまり含まれていませんが、ブドウ糖が含まれています。
ブドウ糖は、脳を動かすために大切な栄養素です。
ブドウ糖には、脳のはたらきを活発にして集中力を高める効果が期待できます。
仕事の前や、勉強をする時など集中力が必要な時には、ブドウ糖を摂取するようにしてみましょう。
ぶどうついては以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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なるほど!果物の種類によってそれぞれ特徴があるんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!ぜひ参考にしてください!
果物の摂取量の目安
果物を食べる量の目安として、厚生労働省と農林水産省が共同で制作した食事バランスガイドによると、果物は1日におよそ200g食べると良いとされています。
りんごなら一個、みかんなら二個でおよそ200gになります。
ただし、果物の種類によって含まれている糖質の量が異なるので、注意が必要です。
果物を食べすぎて糖質オーバーにならないように心がけましょう。
また、体内で消費できなかった糖質は、脂肪として蓄えられてしまいます。
そのため、果物の食べすぎは肥満の原因になる可能性があるため気をつけましょう。
なるほど!果物の食べすぎは良くないんですね!
ユーグレナ 鈴木
そうなんです!1日200gを目安にしましょう!
果物の皮に含まれる栄養素
果物によっては実だけでなく、皮にも多くの栄養素が含まれていることがあります。
果物の皮には実を支えるために食物繊維が豊富に含まれていたり、紫外線によって増える活性酸素を除去するために必要な、抗酸化作用のあるビタミンCなどが多く含まれていることがあります。
実際、文部科学省の食品成分データベースによると、りんごの皮つきと皮なしの食物繊維とビタミンCの含有量は以下の表のようになっています。
栄養成分 | りんご/皮なし | りんご/皮つき |
食物繊維 | 1.4g | 1.6g |
ビタミンC | 4mg | 6mg |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース
」を参考にりんご/皮なし(果実類/りんご/皮なし/生)とりんご/皮つき(果実類/りんご/皮つき/生)100gあたりの値を記載しております。
そのため、実と一緒に皮ごと食べることがおすすめです。
しかし、りんごは皮ごと食べることはあると思いますが、例えばみかんは皮ごと食べることはあまりないですよね。
みかんの場合は皮ごと煮込んでジャムにしたりすることで食べやすくなります。
皮の栄養も無駄なく摂取するために、皮ごと食べるよう工夫をしましょう。
皮にも栄養が含まれているんですね!
ユーグレナ 鈴木
はい。調理方法を工夫して、皮ごと食べるようにしましょう!
まとめ
当記事では果物に含まれている栄養素や、果物の種類別の栄養素と期待できる嬉しい効果などについて解説しました。
また、1日の果物の摂取量は200gを目安にすると良いことなどを理解いただけたかと思います。
皆さんもぜひ、さまざまな栄養素が含まれている果物を食べてみてください。
今日は果物について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ、健康のためにもぜひ果物やユーグレナを食べてみてください。
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。