もしかしたら花粉症かも?花粉症の症状と植物別の症状を解説!
最近鼻水が出たり目が充血したりするんですけど花粉症ですかね…
ユーグレナ 中島
そうですね、花粉症かもしれません!
花粉症ってどんな症状があるんですか?
ユーグレナ 中島
では、今回は花粉症の症状を詳しく紹介し、加えて植物別の症状も紹介していきます!
主な花粉症の症状
風邪の症状と花粉症の症状は鼻水やくしゃみなど似ている部分があります。
そこで、今回は花粉症によって起こる症状はどのようなものがあるのか紹介します。
鼻の症状
鼻の症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりの3つが主な症状としてあげられます。
くしゃみ、鼻水はアレルギー反応によって鼻の粘膜にあるマスト細胞から放出される「ヒスタミン」などの化学物質が神経を刺激し、花粉を追い出そうとして起こる症状です。
鼻づまりはマスト細胞から放出される「ロイコトリエン」などの化学物質が血管を刺激し、鼻の粘膜の血管が広がったり、粘膜が腫れたりすることで起こる症状です。
外出時に鼻までマスクをし、花粉が鼻に侵入するのを防いだり、点鼻薬を服用することで対策するようにしましょう。
目の症状
目の症状は、充血やかゆみなどがあげられます。
基本的に目の症状のメカニズムは鼻の症状の時と同じで、花粉が目の粘膜に付着し、アレルギー性の炎症を起こすことで発症します。
外出時に花粉症専用のメガネを着用して花粉を目に付着させないことや目薬を服用することなどで対策をしましょう。
肌の症状
花粉が原因で起こる肌の症状は「花粉皮膚炎」と呼ばれ、花粉やアレルギーのもとになる物質が皮膚に侵入することを、防げなくなると起こる症状です。
肌が乾燥したり、生活習慣の乱れなどで肌の状態が悪くなると、肌の外からの異物の侵入を防ぐバリア機能が低下し、肌荒れを起こしやすくなります。
スキンケアで肌の保湿をしたり、マスクを着用して肌に花粉が付着するのを防ぐことで対策しましょう。
口の症状
口の症状とは、生野菜や果物に含まれるアレルギーの原因物質が、口の中の粘膜に触れて起こる口腔アレルギーです。
生野菜や果物のアレルギー物質は花粉のアレルギー物質と構造が似ているので、花粉症の人が生野菜や果物を食べたときに口腔アレルギーが発症する可能性があります。
口腔アレルギーを発症すると、唇や舌、口の中やのどに、かゆみやしびれなどが現れ、多くは食後しばらくすると自然に収まります。
対策としてはアレルギーの原因となる食物を確認して避けたり、加熱してから食べることがあげられます。
花粉症の症状には肌荒れや口腔アレルギーもあるんですね!
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そうなんです!次は花粉症に関係する植物の特徴と症状を紹介します!
花粉症に関係する代表的な植物の特徴と症状
花粉症の原因となる植物はいくつもあり、それぞれ特徴も、症状もバラバラです。
そこで、その中で5つの植物について紹介します。
スギ
日本人の花粉症の約70%がスギ花粉症だといわれています。
その理由は、日本の国土の中でスギ林の面積が最も大きく、全国の森林の18%を占めているからです。
スギ花粉は飛散距離が長いことに加え、スギ林が全国に広く分布しているため、全国で発症するといわれています。
スギ花粉症の主な症状はくしゃみ、鼻水などの鼻の症状、目のかゆみや頭痛、肌荒れなどさまざまな症状が現れるといわれています。
ヒノキ
日本人が2番目に発症しやすい花粉症がこのヒノキ花粉症だといわれています。
地域によってはヒノキ林の面積の方がスギ林よりも大きいですが、ヒノキの方が幼い林が多いので、花粉飛散はスギの方が多いといわれています。
ヒノキはスギと同じく飛散距離が長く、ヒノキ林は全国に広く分布しているので、広範囲で発症します。
ヒノキ花粉症もスギ花粉症と同じような症状が見られます。
具体的には鼻の症状が主な症状で、加えて目のかゆみや頭痛、肌荒れなどがあります。
さらに、スギ花粉症と合わせてヒノキ花粉症を持っている人が多く、その場合はヒノキ花粉症のみと比べて重症化しやすいといわれています。
シラカバ
シラカバは主に北海道に分布している植物です。
そして、スギやヒノキは北海道にあまり分布していないので、北海道の花粉症の主な原因はこのシラカバ花粉によるものだといわれています。
シラカバ花粉の飛散量は気温に連動して大きく変動する傾向があることがわかっているので、その日の気温を知ることで花粉飛散量を予測することができます。
主な症状は鼻水や目のかゆみ、くしゃみ、さらに果物などを食べると口内がかゆくなる口腔アレルギーを引き起こすことがあります。
イネ
イネ科は背が低いので飛散距離も100メートルほどと短く、基本的に田んぼに生えているので、避けやすい花粉です。
イネ科の花粉症の中でも特にカモガヤの花粉が原因になっている場合が一番多いです。
イネ科の花粉症にかかってしまうと、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻の症状が主な症状ですが、小麦アレルギーを発症する場合もあります。
イネ科の花粉症によって小麦アレルギーが発症してしまう場合があるので、小麦や穀物を使用している米油やコーン油、パンやパスタなどの加工食品にも注意が必要です。
ブタクサ
ブタクサはスギ、ヒノキに次ぎ3番目に多く、秋の花粉症の原因としては最多です。
ブタクサは道端や畑、河川敷などの生活圏に広く分布していますが、背が低い草花なので飛散距離が短いことが特徴です。
ブタクサ花粉は、ブタクサに近づかなければ避けられますが、早朝の風の強い時間帯は集中して飛散するので、散歩やジョギングなどをする際は注意が必要です。
ブタクサ花粉症の症状も鼻の症状が主な症状になります。
また、目の症状もありますが、肌や喉に症状が出やすい花粉で喘息の原因にもなるともいわれています。
スギ以外にも色んな植物の花粉症があるんですね。
ユーグレナ 中島
そうなんです!次は花粉症を悪化させる原因について紹介しますね!
花粉症の症状を悪化させる原因
花粉が舞っている時期に外出すると、どうしても花粉は身体に付着してしまいます。
なので、完全に花粉症を防ぐことは難しいです。
そこで、花粉症を悪化させないようにするために、花粉症を悪化させる原因について紹介していきます。
睡眠不足
睡眠不足は、免疫力やホルモンのバランスを崩しやすくなり、花粉症の症状を悪化させる原因になる可能性があります。
花粉症の症状が出始めると鼻がつまったりくしゃみが出るので寝つきが悪くなり、さらに睡眠不足になるという悪循環に陥ってしまいます。
普段から質の良い睡眠がとれる環境をつくることが大切です。
睡眠に関しては以下の記事でも詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
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飲酒
飲酒をすると、アルコールによって血管が拡張され、鼻詰まりや目の充血などの症状が起きやすくなってしまいます。
また、高たんぱく質、高脂肪の食事はアレルギー体質を促進させるといわれています。
飲酒をする時に食べるチーズやナッツなどのおつまみは高たんぱく質、高脂肪なものが多いのでこちらにも気を付ける必要があります。
喫煙
たばこの煙は、鼻の粘膜を直接刺激するので、鼻づまりなどの花粉症の症状を悪化させる原因になってしまいます。
また、たばこを吸わない人も近くにたばこを吸っている人がいると、その煙の影響で鼻の粘膜が刺激を受けます。
さらに、たばこの煙以外にも排気ガスやpm2.5も刺激の原因になるので、外出の際にはマスクをつけ、部屋の中では空気清浄機を使うことをおすすめします。
ストレス
ストレスを溜めすぎると、自律神経のバランスを崩し、免疫力が下がってしまいます。
ストレスを溜めすぎたせいで自律神経のバランスが崩れると、睡眠不足につながってしまい、花粉症を悪化させてしまいます。
また、免疫力が下がると、わずかな花粉に過剰に反応してしまい、花粉症を発症しやすくなります。
日頃から、趣味や運動でストレスを発散するように心がけましょう。
こんなに色々なことが原因で花粉症が悪化しちゃうんですね…
ユーグレナ 中島
はい!日頃から意識し、健康的な生活を心がけましょう!
まとめ
花粉症は、風邪に似た症状の他にも肌荒れや口腔アレルギーといった症状を引き起こしてしまいます。
さまざまな植物が花粉を飛散させているので、完全に花粉を排除することはとても難しいです。
そこで、もし花粉症にかかってしまっても悪化させないように、日頃から健康的な生活を送ることが大切です。
今日は花粉症の症状について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 中島
いえいえ、花粉症に気を付け、健康的な生活を送るようにしてください!
はい、ありがとうございます!
監修:中島 綾香
(研究開発部 機能性研究課 課長)
当社ヘルスケアの要であるユーグレナを食品や飲料として体内に取り入れたときの働きや化粧品として活用した際の効果を検証する機能性研究に従事。
体の機能にも精通し、各種学会や論文でのユーグレナに関する研究成果の発表多数。
研究のかたわら事業構想修士を取得し、研究成果を健康行動変容や事業につなげるべく幅広い活動に携わっている。
東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究員。