ワクチンの副反応ってなに?ワクチンやワクチンの副反応について解説!
最近ワクチンの話題を耳にすることが増えましたが、ワクチンって安全なんですか?
ユーグレナ 鈴木
はい!それぞれのワクチンが厳しい試験を合格して国家試験をくぐり抜けています。
そうなんですか?熱が出たとか腕が痛いという話も聞くんですけど…
ユーグレナ 鈴木
なるほど!それは副反応によるものですね!それでは、副反応について解説していきますね!
ワクチンの副反応ってなに?
ワクチンの接種によって、身体に免疫反応が起こり、その免疫反応によって感染症を未然に防いだり、軽症化できたりします。
このワクチンによる免疫反応の他に、発熱や接種部位の痛みなどが起こってしまう場合があります。
この発熱や接種部位の痛みなどを副反応といいます。
以下では、ワクチン接種によって引き起こされる可能性のある副反応について解説していきます。
ワクチン接種部位の腫れ
ワクチンを接種した部位が赤くなり熱を持って腫れてしまうといった副反応は、どのワクチンでもみられることが多いです。
ワクチンの中でも、接種部位が赤くなり腫れるという症状が多くみられるのは四種混合のワクチンです。
ワクチンによる赤い腫れに特別な治療が必要なわけではありませんが、まれに、接種部位から大きく広がり、肘まで腫れる場合もあります。
ワクチンによる腫れが大きく広がってしまった際には、腫れを取る薬を塗るか、かかりつけの医師に相談をするなどして対策をしましょう。
ワクチン接種後の発熱
ワクチンを接種した際に、熱が出てしまうという副反応がみられる場合があります。
発熱の発生頻度としては、ワクチンを接種してから1週間前後が最も高く、生ワクチンでの接種で発熱の副反応が出る場合が多いです。
生ワクチンは、病原体の毒性を弱めて使うので、副反応がみられる可能性があります。
実際に、生ワクチン接種による発熱の副反応がみられるワクチンは、麻しんワクチンが代表的です。
生ワクチンを使用している麻しんワクチンでは、副反応として熱が出てしまうケースが約20%ほどあります。
アナフィラキシーショック
アナフィラキシーとは、ワクチンを接種した後30分以内で発症することが多い過敏反応のことです。
アナフィラキシーの特徴として、皮膚や粘膜、呼吸器や循環器などの複数の場所に同時に症状があらわれるなどがあげられます。
この中でも、急激な血圧低下や意識障害が起きてしまうことをアナフィラキシーショックといいます。
なるほど!ワクチンによる副反応は、2回目の方が重いっていう話も聞くんですけど本当ですか?
ユーグレナ 鈴木
はい!それでは、2回目のワクチン接種による副反応について解説しますね!
2回目の副反応が重いって本当?
1回目のワクチン接種後より、2回目のワクチン接種後の方がワクチンによる副反応が強く出やすいのは本当です。
なぜなら、1回目のワクチンで身体の中に免疫が作られることで、2回目のワクチン接種時に体内に入ってきたウイルスに対して即座に体内の免疫が反応するからです。
1回目のワクチン接種時よりも、2回目のワクチン接種時の方がワクチンで接種したウイルスに対して排除しようとする免疫の力が強くなるため、発熱などの副反応が出るのです。
なるほど!なんで、2回目のワクチン接種で副反応が強く出てしまうのか良くわかりました!
ユーグレナ 鈴木
はい!続いて、ワクチン接種後に避けた方が良いことについて説明しますね!
ワクチン接種後に避けた方が良いこと
ワクチン接種後には、ワクチン接種部位の腫れや発熱などの副反応がみられることが多いです。
また、ワクチン接種後の行動によっては、ワクチンによる副反応を悪化させたり、症状を長引かせたりしてしまうものもあります。
以下では、ワクチン接種後に避けた方が良いことについて紹介していきます。
激しい運動
ワクチンが正常に機能するためには、身体の免疫がとても重要な役割を果たします。
激しい運動をしてしまうと、運動による疲労から一時的に免疫力が低下してしまいます。
ワクチンを正常に機能させるためにも、ワクチン接種後は激しい運動は避けて安静に過ごすことをおすすめします。
過度の飲酒
厚生労働省では、ワクチン接種後の飲酒について明確にガイドラインが定められているわけではありません。
ですが、大量にお酒を飲んでしまうとワクチンによる副反応が出た際に、悪化しやすかったり、症状が長引いたりしてしまう可能性があります。
ワクチン接種後の副反応が悪化しないためにも、接種後の過度の飲酒は避けた方が良いでしょう。
なるほど!ワクチン接種後は、激しい運動や過度の飲酒には注意した方が良いんですね!
ユーグレナ 鈴木
はい!ワクチン接種後はなるべく安静に過ごすようにしましょう。
ワクチン接種前に気をつけること
ワクチン接種後には激しい運動や過度な飲酒を避けるようにする必要がありました。
ワクチン接種前は、普段通りの規則正しい生活をすることがとても大切です。
ワクチンは、免疫力がしっかり身体に備わっているとワクチンの効果をより発揮することができます。
そして、ワクチンを接種した後の激しい運動や過度な飲酒だけでなく、ワクチンを接種する前にも注意することがあります。
基本的にワクチンは37.5℃以上の発熱がある人や、重い急性疾患にかかっている人、過去にアナフィラキシーを起こしている人はワクチンを接種することができません。
さらに、ワクチンで抗体を得るためには日頃から免疫力を高く保つことが大切です。
ヨーグルト、漬物、納豆などに含まれる乳酸菌や納豆菌は腸内環境を整えることが知られています。
免疫細胞の70%は腸内にいるとされ、腸内環境が整うこと自体が免疫力の向上につながるといわれています。
また、藻の仲間であるユーグレナ特有成分である「パラミロン」は免疫力の向上や免疫バランスの調整に寄与することがわかっています。
そのため、ユーグレナやヨーグルトなどを日頃から食べるようにすると良いでしょう。
免疫力とユーグレナの関係性については、こちらの記事をご覧ください。
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ワクチンを受ける前にも気をつけなきゃいけないことがあったんですね!
ユーグレナ 鈴木
はい!免疫力を高めた状態でワクチンを接種しましょう!
まとめ
ワクチンの副反応とは、ワクチンによって作られた免疫反応以外に起こる発熱などの症状のことをいいます。
ワクチンによる免疫反応は、1回目のワクチン接種よりも2回目のワクチン接種の方が強く出ることが多いです。
ワクチン接種後は、激しい運動や過度の飲酒は避けて、安静に過ごすようにしましょう。
今日はワクチンの副反応について教えていただきありがとうございました!
ユーグレナ 鈴木
いえいえ!副反応のことを知って、安全にワクチンを接種しましょう!
はい、ありがとうございます!
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)
東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。