研究レポート

カラハリスイカについて

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砂漠の宝玉 「カラハリスイカ」

植物は通常、水が無い状態で強い太陽の光にさらされると毒性の強い活性酸素を多量に発生し、枯れてしまいます。
しかし、カラハリスイカは、アミノ酸の一種であるシトルリンを含む抗ストレス因子を蓄積することで過酷な砂漠環境ストレスから自らを守っています。
また、カラハリスイカは保存性に優れており、収穫後3年経っても水分を高度に保持し続ける驚異の果実です。

カラハリ砂漠に自生する
カラハリスイカ

南部アフリカ・ボツワナ国土の70%を占める広大なカラハリ砂漠。
年間降水量は250〜500mm程度の乾燥地帯で、特に冬季(5〜7月)には年間降水量の10%しか降りません。
また、夏季では日中の最高気温は摂氏40度近くにもなることがあり、冬季は寒く、摂氏2度まで気温が下がることもあります。
過酷な砂漠環境の中で、今もなお独自の進化を続けるカラハリスイカは、栄養と水分補給の両面から乾燥地の生態系を支えています。

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未知なる可能性をもつ素材
カラハリスイカ

カラハリスイカ研究の歴史

カラハリスイカが日本に導入されて以来、約20年にわたって大学や企業で様々な研究が行われてきました。
その結果、生育が非常に旺盛であること、環境ストレスに対して優れた適応能力を発揮すること、環境ストレス耐性に関わる様々な遺伝子や成分を有していることなど、植物生理の一端が明らかになっています。
現在では、関連の学術論文が14報、特許が6報報告されています。

カラハリスイカ研究の最前線

カラハリスイカは未だ未知の領域を多く含んでいる有望な素材です。近年では、ヒトへの機能性が注目され、研究が進められています。

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