ヤエヤマクロレラ摂取によるデトックス効果で、マイコトキシンの排出を促進し、マイコトキシンが誘発するアレルギー症状を軽減する可能性を示す研究結果を確認しました(マウスによる試験)

マウスがヤエヤマクロレラとマイコトキシンの一種であるデオキシニバレノールやオクラトキシンAを同時に食べた際の、血液(血漿)と尿のデオキシニバレノールやオクラトキシンAの濃度を経時的に確認したところ、ヤエヤマクロレラを同時に食べたマウスではデオキシニバレノールやオクラトキシンAのみを食べたマウスに比べて、血液、尿のデオキシニバレノールやオクラトキシンAの濃度が低くなっており、ヤエヤマクロレラの摂取がデオキシニバレノールやオクラトキシンAの吸収及び代謝を抑制している可能性が示されました(図1)。
デオキシニバレノールやオクラトキシンAとヤエヤマクロレラを試験管内で混合し、遠心分離をして、上清中(上澄み液)のデオキシニバレノールやオクラトキシンAの濃度を測定しました。ヤエヤマクロレラを加えていない群と比較して、ヤエヤマクロレラを加えた群では、上清中のデオキシニバレノールやオクラトキシンAの濃度が減少し、ヤエヤマクロレラとデオキシニバレノールやオクラトキシンAの強い結合が示唆されました(図2)。
アレルギー性皮膚炎が発症しているマウスにおいて、デオキシニバレノールのみを食べたマウスは、耳介皮膚厚、かゆみ行動、組織学的評価で確認される皮膚の過形成や炎症などの各種症状により、アレルギー性皮膚炎を発症していることが分かりましたが、ヤエヤマクロレラを同時に食べたマウスでは、各種症状の減少がみられ、アレルギー性皮膚炎症状の軽減が確認されました(図3)。
出典:日本マイコトキシン学会 第89回学術講演会
※EUROTOX 2024(欧州毒性学会)
※2023.8.24 株式会社ユーグレナよりニュースリリース
※2024.11.1 株式会社ユーグレナよりニュースリリース