ユーグレナ粉末の抽出物がインフルエンザウイルスの増殖抑制に寄与することを確認しました(細胞による試験)
イヌの腎細胞にインフルエンザウイルスを感染させ、ユーグレナ粉末から熱水抽出した抽出物(水溶性成分)を含んだ培地、含まない培地でそれぞれ培養したところ、ユーグレナの水溶性成分を含んだ培地では、インフルエンザ治療薬であるオセルタミビルなどの薬剤に耐性のあるインフルエンザウイルスを含め、さまざまな種類のインフルエンザウイルスの増殖が抑制されました。また、インフルエンザウイルスが増殖する過程のうち、吸着時期におけるユーグレナ熱水抽出物の添加でインフルエンザウイルスの増殖を抑制したことが確認されたため、宿主細胞(感染される細胞)の防御機構を活性化している可能性が示されました。今回の検討から、インフルエンザウイルス感染症状の緩和において、パラミロンのみならず、ユーグレナの水溶性成分も含めて、効果を発揮している可能性が示されました。
出典:第59回日本栄養・食糧学会近畿支部大会