ユーグレナの継続摂取により腸内フローラにおける酪酸菌の占有率と酪酸の産生が増すことが確認されました(試験管の試験・ヒト臨床試験)
健常者11名から得られた各糞便サンプルにユーグレナを添加し、試験管内で発酵を行いました。腸内フローラ解析の結果、ユーグレナの添加によりフィーカリバクテリウムの占有率が上昇することが明らかになりました(図a)。また、試験管内での発酵によって産生した代謝物を調べたところ、ユーグレナを添加して発酵させることで、酪酸の産生が増すことが示されました(図b)。なお、フィーカリバクテリウムの増加や酪酸の産生はパラミロンの添加ではみられず、ユーグレナにおけるパラミロン以外の成分の貢献である可能性が示されました。
また、28名の男女が1日朝夕食後1,000 mgずつ、合計2,000 mgのユーグレナ含有カプセルを30日間摂取した前後で腸内細菌叢の解析を行いました。その結果、フィーカリバクテリウムの占有率が上昇しました。これにより、試験管内モデルで確認されたフィーカリバクテリウムの占有率の上昇が、ヒトでの継続摂取においても、ヒト大腸環境内で再現される可能性が示されました。
出典:Nakashima A et al. Sci Rep. 2021 Jan 13;11(1):1074.
2021年1月15日株式会社ユーグレナよりニュースリリース